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O「…話せないの…？」
驚きのあまり、少し大きめの声が
出てしまった。
だけど、彼女は微笑んで頷いた。
ふと、彼女と出会った時に
思い当たる節があった。
コンクリートに散らばった本は
ピアノの楽譜で、その中に
今見せてるノートもあった。
そして、一言も話さなかったこと。
俺を怖れてたワケじゃなく、
『大丈夫』その一言が言えなかったんだ。
しばらく考えてた俺を見て
彼女はペンを走らせた。
S『…驚いた…？』
O「ううん…いや、驚いたけど…綺麗な字書くね？」
今度は彼女が驚いた顔を見せた。
ノートの1ページ目はいろんな人に見せたのか
他のページと比べてしわくちゃになってた。
彼女がどんな思いで初対面の人に
このページを見せているかを考えたら、
あまり言及するのは良くないかなと思った。
すると、彼女の目から涙が溢れた。
O「え？！ごめん！！俺、変なこと言っちゃったかなぁ？」
あえて声のことは避けて文字を褒めたのに
文字の方がワケありだった？！
S『…そんなこと言ってくれる人なんて初めてだから…嬉しいの。』
泣きながら笑った。
俺はこの笑顔に惹きつけられた。
この涙にどんな思いがあるのかわからないけど
守りたいと思った。
“ 好き ”だと思った。
これが俺と君との２回目の出会い。
この出会いが俺の全てを変えることになる。
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ぽてほたて(プロフ) - Sullivanさん» ありがとうございます！！引き続き読んでくださると嬉しいです！！ (2016年12月11日 18時) (
レス) id: aa6b3b281b (このIDを非表示/違反報告)
Sullivan(プロフ) - 素敵なお話ですね^^ これからも頑張ってください！ (2016年12月10日 4時) (レス) id: 689d8df3bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてほたて | 作成日時：2016年11月6日 18時
