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S「…兄が…怖くなって、何も言い返せなくなって…ただただ言うことを聞くしかなかった。兄の機嫌を損ねないように…。」
“気づいたら話し方なんて忘れて、
声が出なくなってた”
そんな悲しいことなんてある…？
声が出なくてもノートのページいっぱいにして
話してくれる翔ちゃんのことだから、
きっと声が出ていた頃は人と話すことが好きで
大好きなピアノを弾いていたはず。
そんな翔ちゃんを拘束して声を奪って
暴力を振るうなんて…。
S「だけどね、このままじゃダメだって思えるようになったの。…智くんに出会ってから。」
O「…え？」
どういうこと…？
S「智くんが歌ってるのを見て、自由で楽しそうでいいなって思ったの。ジャンルは違えど、こんなに音楽を楽しんでて、キラキラしてて羨ましいなって。」
O「そんなキラキラだなんて…売れてないし、オーディションなんて落ちまくりだよ？」
S「ううん、まだみんなが智くんの魅力に気づいてないだけ。…智くんみたいに純粋に音楽と向き合いたいって思って、昨日みたいなパーティードタキャンして来たの…。」
ドタキャンって、お兄さんにバレちゃうよね…？
そんなの…また暴力に変わるのに…。
それを覚悟して…。
S「…でも…結果的に智くんを巻き込んじゃったね…。」
ここまで端的に話した
翔ちゃんの目から大粒の涙が溢れた。
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ぽてほたて(プロフ) - Sullivanさん» ありがとうございます！！引き続き読んでくださると嬉しいです！！ (2016年12月11日 18時) (
レス) id: aa6b3b281b (このIDを非表示/違反報告)
Sullivan(プロフ) - 素敵なお話ですね^^ これからも頑張ってください！ (2016年12月10日 4時) (レス) id: 689d8df3bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてほたて | 作成日時：2016年11月6日 18時
