【BL短編集】収集癖 (ページ21)

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神意 knbr ページ21

※攻めヤンデレ……？
※太陽神海洋神パロ

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〜kn side〜

天に輝く太陽の神と、光の届かぬ深い海の神
俺たちは創造神に同時に作られたが、その性質はほぼ全て正反対だ

彼はよく街に遊びに行っては人々を笑顔にして帰ってくる
彼自身も楽しそうで、その表情も言葉遣いもどことなく陽光を連想させるものがある

対する俺は日光に弱くて、当然人の前にも姿を現せない
基本光の届かない海の中で生活しているし、地上で上がれる場所なんてなんてせいぜい暗い洞窟の中くらいが限界だった

そんな俺とも遊んでくれる彼は、俺にとって太陽そのものだ
いや、太陽みたいなのは太陽神だから当たり前なのかな

彼は俺より楽しいことをいっぱい知ってる
だから彼と遊ぶ時、毎回違う遊びを教えてくれる

俺はそんな彼に飽きられないように必死だった

それに彼は、いつも少し遊んだあと街や天に帰ってしまう
｢またね｣と手を振る彼がいつ帰ってこなくなるのか考えるだけで発狂しそうなくらい怖かった

俺も一緒に行きたいのに、俺ももっと遊んで欲しいのに

なんで俺だけじゃダメなんだよ、街の人と遊ぶのがそんなに楽しいのか？

人なんて、神と違って弱くてすぐ死んじゃうのに

…人が居なくなればもっと俺の所に来てくれる？

ーーー

br｢…きんさん？｣

kn｢あ！ぶるーく！今日は何して遊ぶ？｣

br｢何して遊ぶじゃないよ！なんで、なんでこんな…｣

彼は泣きそうな顔をしていつもの洞窟の入口に立っている
おかしいな、いつもは眩しいくらいの笑顔で抱きついてくるのに

kn｢もしかして、あの街沈めちゃったの怒ってる？｣

br｢おこってるに、きまってるじゃん…っ、｣

…今日は天気が悪いな、いつもは太陽が海を照らしてるのに

kn｢なに、俺だけじゃやっぱ不満なの？あんなに沢山遊んでくれたのに｣

br｢そうじゃなくて！あの子たちはみんな僕の大好きなお友達で…｣

kn｢…そっか、じゃあ一緒に沈んじゃえばいいじゃん｣

br｢…ぇ、？｣

大事なお友達なんて、俺だけでいいでしょ

この洞窟は海に囲まれてる、だから彼のすぐ後ろは海
泣いてて力の入らないであろう彼に思いっきり飛びつく

大事な友達も、大好きな街もみんな忘れて
全部俺だけにしてあげる

苦しそうに抵抗する彼を無理矢理抱きしめる

大丈夫、1回死ぬだけ
次起きた時には君も海の潮に呑まれてそれ無しじゃ生きられなくなる

そしたらいっぱい遊ぼうね