腕 ＿ut※※ ページ7
※ぐろ表現、捏造、病み注意
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ut side
『嫌やぁ、いややぁ…！！！死なせてや大先生ぇ…！！！もう生きるんつらいねん、近付くだけ近付いて、皆私のこと突き放して、孤独なんてもうさんざんなんや…！！！』
やから、その手離してや大先生ぇ…！！！！
スラリと光る包丁を持っているA。その腕は酷く、皮と血が混ざり 深いところは肉のようなモノまで見えてしまっている。
見ているだけで腹と胸の奥が苦しくなり その場で吐いてしまいそうなグ|ロい光景。思わず目を逸らす。
一応自分もしているといえばしているのだが ここまで深く酷くはしていないし、初めて見るに近い。
「…絶対離さんからな。Aが その包丁置く気になるまで。」
Aの今までされたことや どうしてこうなってしまったかは知っている。俺は幼馴染みやから。
『なんで、なんで今になって助けるん… もっと前から気付いてたやろ、私がリスカしてることなんて… 助けてってずっと言っとったのに、気付かなかったんそっちやろ…』
涙でまみれた弱い目で 俺を見る。
「いーや、気付いとったよ 最初から。でもそんときは どうすればええか分からなかったんや」
言い訳に過ぎない。自分やってしていた。リスカしている人の対処法なんて とっくのとうに知ってたのに、どうしてこうなるまで助けなかったか。
「下手に口滑らせて、Aが知らん間に傷付いて、そのせいで自_殺するんが嫌やった。」
同じ状況に浸っていたとはいえ、人によって欲しい言葉は違う。俺の欲しい言葉が、Aにとってはいらない言葉で、それでもっと病むのが嫌やった。
いや、本音は
自分の言葉でAを殺すのが嫌やった。
『そんなん、責任逃れしたいだけやろ！！！めんどくさかったんやろ！！！病んで死にたい死にたい言ってリスカしてる女が嫌なんやろ！！！！そんなん、知っとるんや………』
包丁を握っている力が弱まっている。上に上がっていた腕が徐々に下がっていく。
『こっちは、こっちはただ…… 頑張ったねって、一言だけでもええから……… 言ってほしかっただけなんよ………』
下に降ろされたAの手から包丁を奪い取って、近くの棚に置く。腕を掴んでいた手を離して、Aを強く強く抱きしめた。
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まる麺 - タイトル回収が天才すぎです、！面白かったです！ (7月19日 14時) (
レス) @page49 id: 81fa0833c9 (このIDを非表示/違反報告)
戦慄(プロフ) - わあああ…すっごいすきです…どのお話もとっても素敵です…！ (2023年1月3日 12時) (レス) id: e831999098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき。 | 作成日時：2022年8月23日 9時
