＊ ページ2
gr「……ぺ神、Aの状態は？」
sn「…重度の鬱病、パニック障害、不安障害 が主な状態だよ。…正直、俺らじゃ治せる気がしないかな。」
やはり Aは苦しい思いをしていた。どれだけ暴力を受けようと、書類を増やされようと、無視されようと、部屋を荒らされようと、何一つ反抗しなかった彼女は 自分の中身にすべてを溜め込んでいた。
あぁ、底無しの後悔に襲われる。
gr「彼女は今どこにいる？」
sn「医務室。薬が効いてればまだ寝てると思う」
ぽんぽんと話が進み、Aが起きたら全員で謝りに行こう そして、一般兵士 城に仕えている者達にもすべてを知らせよう ということに決定された。
sn「じゃあそこで待ってて。起きてるかどうか見てくるから。」
医務室のドアが閉まる。一度は静かだったが、ぽつぽつと話が始まり 皆が皆後悔を述べ 少し意気込んだ。
俺も話そうと口を開いた瞬間に、
sn「ッねぇ！A、いないんだけど…！」
ぺ神が焦った顔で報告した。医務室で寝ていたはずのAがいない 寝ていた形跡はあるが 腕に刺していた点滴とそのスタンドは無い。
情報を聞き、幹部は城全体に散らばった。一部は城下町に降りた。一部は兵士全員に居場所を聞いた。
かくいう俺も 通りすがる人々に居場所を聞きながら城を走り回っていた。
突然、インカムのマイクの電源がオンになる。
rdr「Aは屋上おる！！！近くにいるやつは早急に屋上に行ってAを止めてくれ！！」
ちょうど俺は屋上に向かう途中で。進めていた足をさらに速くした。
死んでしまうなら、せめて謝罪だけでも聞いてからにしてくれよ A。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる麺 - タイトル回収が天才すぎです、！面白かったです！ (7月19日 14時) (
レス) @page49 id: 81fa0833c9 (このIDを非表示/違反報告)
戦慄(プロフ) - わあああ…すっごいすきです…どのお話もとっても素敵です…！ (2023年1月3日 12時) (レス) id: e831999098 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さき。 | 作成日時：2022年8月23日 9時
