共犯スペクタル _瑞希※ ページ9
※少し放課後メランコリーと繋がっているかも…?
※夢主 口悪め、キャラのイメージダウン発言?
※とりあえず色々注意
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嫌い、嫌い、嫌い、ウザイ、ウザイ、ウザイ、ウザイ!!!!!
本当に嫌になる!!あんなやつ、あんなやつ、いらないいらないいらない!!! 嫌だ!!!!!
ああああ頭にくる、本当に嫌だ、もう存在自体が嫌だ、声なんて聞きたくない、視界に入れたくない!!!!!
嫌い嫌い嫌い嫌い!!!!!あんなやつ死ねばいいのに!!!!!!!死ねばいいのに!!!!!
「じゃあさ、ボクとAで、そいつ殺しちゃう?」
『___え?』
我に返った。怒りで熱くなっていた体も一気に冷めていく。じわじわと、自分の思ったことの過激さを理解していくと同時に、瑞希の言ったことのおかしさも理解していった。
『…で、も』
「そんなに嫌いならさ、ボク達で殺しちゃおうよ、そいつ」
膝を抱き、顔をこちらに向けている瑞希の目は 冗談を言っているようには見えなかった。
あれは確かに本気だった。薄いピンク色を揺らして、私を見ていた目は あいつを殺すことに躊躇していなかった。
体温が低くなる。ゾク、と 目の前の瑞希が 急にとても怖く感じた。圧を感じる。気を抜いたら、後ろのフェンスを越えて 突き落とされそうだった。
『…瑞希、?』
「なあに?」
ふふ、と瑞希が微笑んだ。なぜかその顔に、血がついているように見えた。人を殺して、笑っているように見えて、
『…まだ犯罪に手を染めたくはない、かな…』
ひどく震えた唇が 頑張って絞り出した、言葉がそれだった。
へらりと笑う。きっとこれはへたくそな笑顔だろう。でも、それでもよかった。ここでは笑わなければいけないと感じた。
「そっか。…確かに、今捕まっちゃったら、何も解決しないもんね。ボクのことも、Aのことも。それは確かに嫌だなあ」
瑞希が正面を向いて、私から目を離した。それでも未だに、目の中は確信の光が宿っていた。
まだ寒い。体がぶるぶると震えている。今まで瑞希と過ごしてきて、こんなにもあの薄ピンク色が怖いと感じたのは初めてだった。
「A、……怖がらせてごめんね。…でも、ボクは本気だから。Aが本当に 殺したいくらい誰かのことが嫌いだったら…」
「ボクはいつでも、Aに手を貸すからね」
そう言って、瑞希が笑った。
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さき(プロフ) - ふみふゆさん» 迷惑だなんて、とんでもない!とっても嬉しいです!ありがとうございます…!! (2月6日 19時) (レス) id: bc9aead4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふゆ(プロフ) - 迷惑だったらすみません、雰囲気とか話し方とか、全然壊れてなくて好きです…… (2月6日 18時) (レス) @page12 id: aed784c8de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき。 | 作成日時:2023年9月12日 23時