検索窓
今日:28 hit、昨日:42 hit、合計:4,160 hit

共犯スペクタル _瑞希※ ページ9

※少し放課後メランコリーと繋がっているかも…?
※夢主 口悪め、キャラのイメージダウン発言?
※とりあえず色々注意
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

嫌い、嫌い、嫌い、ウザイ、ウザイ、ウザイ、ウザイ!!!!!

本当に嫌になる!!あんなやつ、あんなやつ、いらないいらないいらない!!! 嫌だ!!!!!


ああああ頭にくる、本当に嫌だ、もう存在自体が嫌だ、声なんて聞きたくない、視界に入れたくない!!!!!

嫌い嫌い嫌い嫌い!!!!!あんなやつ死ねばいいのに!!!!!!!死ねばいいのに!!!!!




「じゃあさ、ボクとAで、そいつ殺しちゃう?」

『___え?』

我に返った。怒りで熱くなっていた体も一気に冷めていく。じわじわと、自分の思ったことの過激さを理解していくと同時に、瑞希の言ったことのおかしさも理解していった。


『…で、も』

「そんなに嫌いならさ、ボク達で殺しちゃおうよ、そいつ」


膝を抱き、顔をこちらに向けている瑞希の目は 冗談を言っているようには見えなかった。

あれは確かに本気だった。薄いピンク色を揺らして、私を見ていた目は あいつを殺すことに躊躇していなかった。


体温が低くなる。ゾク、と 目の前の瑞希が 急にとても怖く感じた。圧を感じる。気を抜いたら、後ろのフェンスを越えて 突き落とされそうだった。


『…瑞希、?』

「なあに?」

ふふ、と瑞希が微笑んだ。なぜかその顔に、血がついているように見えた。人を殺して、笑っているように見えて、

『…まだ犯罪に手を染めたくはない、かな…』


ひどく震えた唇が 頑張って絞り出した、言葉がそれだった。

へらりと笑う。きっとこれはへたくそな笑顔だろう。でも、それでもよかった。ここでは笑わなければいけないと感じた。


「そっか。…確かに、今捕まっちゃったら、何も解決しないもんね。ボクのことも、Aのことも。それは確かに嫌だなあ」

瑞希が正面を向いて、私から目を離した。それでも未だに、目の中は確信の光が宿っていた。


まだ寒い。体がぶるぶると震えている。今まで瑞希と過ごしてきて、こんなにもあの薄ピンク色が怖いと感じたのは初めてだった。


「A、……怖がらせてごめんね。…でも、ボクは本気だから。Aが本当に 殺したいくらい誰かのことが嫌いだったら…」


「ボクはいつでも、Aに手を貸すからね」




そう言って、瑞希が笑った。

隠せ、嘘 _奏 ~→←2人で一つ _絵名※



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
25人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さき(プロフ) - ふみふゆさん» 迷惑だなんて、とんでもない!とっても嬉しいです!ありがとうございます…!! (2月6日 19時) (レス) id: bc9aead4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふゆ(プロフ) - 迷惑だったらすみません、雰囲気とか話し方とか、全然壊れてなくて好きです…… (2月6日 18時) (レス) @page12 id: aed784c8de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さき。 | 作成日時:2023年9月12日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。