幽憂無明 ＿奏 ~ ページ24
※奏ちゃんの出番無し… お名前だけ
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A side
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夜の26時。
この時間は、ひどく憂鬱になって、死にたくないのに死にたくなって、ぼんやりと生きる意味を探すようになる。
なにの音も無い 無音を欲しがっていたのに、音が無くなると 途端に無音が怖くなってしまう。自分の心臓の音と、じりじりした耳の奥の音が、幽霊のような。
いつだって私は音楽を求めてしまう。音が無いのが怖かった。雨が窓を叩いた音があったとしても、それではない、音楽を求める。
なんらかの規則で それぞれの音が正しく並んで 1つの曲を織り成す。
それを聴くことで、私はやっと安心することができる。
だから、安心できる音楽を生み出す奏は、私にとって神様みたいだった。
3日に一度ほど、奏は私に曲のデモを渡してくれる。まるくてやさしくてふあふあで、私はそうして眠りにつく。
精神安定剤とか、睡眠導入剤とかが無くたって、奏の作る曲1つさえあれば私は眠ることができる。
今日も送られてきたデモを 大切にスマホの中にしまって、胸の中にしまって、あまりのあたたかさに ぼろぼろと涙が出てきてしまった。
スマホの上に はたはたと涙が落ちる。ベッドに丸まって スマホを抱きしめて、この世のすべてを呪うと同時に、奏がいるこの世のすべてを愛した。
頭が痛くて眠りにおちる。奏からこぼれ落ちる音はすべて金塊のように価値のあるもの。
笑った音さえ逃さないように、私はそばにいたかった。
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奏ちゃんのお話を書くと 全部 崇拝系になっちゃう… 一番推してるのに…
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さき(プロフ) - ふみふゆさん» 迷惑だなんて、とんでもない！とっても嬉しいです！ありがとうございます…！！ (2月6日 19時) (
レス) id: bc9aead4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふゆ(プロフ) - 迷惑だったらすみません、雰囲気とか話し方とか、全然壊れてなくて好きです…… (2月6日 18時) (レス) @page12 id: aed784c8de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき。 | 作成日時：2023年9月12日 23時
