検索窓
今日:55 hit、昨日:42 hit、合計:4,187 hit

ヒロインマニア _瑞季 ページ17

※いつもより意味不明、駄作…

ーーー
瑞季 side



『最低!』


放課後、夕日がガラスを突き抜けて光を散らしている。気分がチョット嫌で、なんとなく帰る気分になれなくて、ずっと座ったまんま ボーッとし続けた。


肘をついて外を眺めて、くるくると色んなことを考えていたら、突然学校の中から大きな声が聞こえてきた。



部活動の人以外は残ってない 静かな学校の中だったから、その声はよおく響いた。女の子の声で、切羽詰まっていたような、金切り声のような。

それよりも、聞いたことのある声のような。



咄嗟に立ち上がって、声の聞こえたはずの方向に向かって歩く。

教室を出てすぐに、2人くらいの男子が走ってくる。ボクの方を見て、「ゲッ、噂すれば暁山…!」なんてことを言って、でも 後ろを見てすぐに通りすぎていった。


後ろには 友達のAがいた。眉間に皺を寄せて男子を見つめていて、ボクを見てすぐに痛々しそうに表情を変えた。


『瑞季… もしかして、寝てた? 起こしてたらごめんね』

「ううん、寝てはないよ、大丈夫! さっき声聞こえたけど、喧嘩でもした?」


ニコッと笑って答えれば、Aはますます顔を落ち込ませてうつむいてしまう。


『…その…、えっ、と… 』

「…」


とても言いづらそうに、もじもじしながらボクを一瞥する。あまりいいことではないんだろうな、っていうのはすぐに分かった。



『…瑞季のこと、悪く言ってたから…』

「… でも、ボクは無視していいって言ったよ?」

『それは、そうなんだけど… でも、悪口ですごく盛り上がってたから、外にも聞こえてたし、さすがに無視できなくて、先生呼んで… おせっかいだったら、ほんとうにごめん』


確かに、時々大きな笑い声が聞こえていたけど、ボクのことだったんだ。そんな人いるんだ。

ズキズキ胸が痛んで お腹も痛くなったのと同時に、Aのことが好きになる。


自分が悪く言われたわけでもないのに、Aは痛そうにしている。Aはいつもはボクの言うとおり、悪口なんて無視してるのに、我慢できずに先生に言うなんてかわいいなあ。


ぎゅっとAを抱きしめる。おずおずと腕をボクの背に回してくれるAがかわいくてたまらない。


「おせっかいじゃないよ、ありがとう。Aはやさしいね」



これが嘘だったら、本当にかなしいな

軟禁誘拐事件再再 _奏※→←ライブラリードリーム _まふゆ ~



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
25人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さき(プロフ) - ふみふゆさん» 迷惑だなんて、とんでもない!とっても嬉しいです!ありがとうございます…!! (2月6日 19時) (レス) id: bc9aead4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふゆ(プロフ) - 迷惑だったらすみません、雰囲気とか話し方とか、全然壊れてなくて好きです…… (2月6日 18時) (レス) @page12 id: aed784c8de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さき。 | 作成日時:2023年9月12日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。