ヒロインマニア _瑞季 ページ17
※いつもより意味不明、駄作…
ーーー
瑞季 side
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『最低!』
放課後、夕日がガラスを突き抜けて光を散らしている。気分がチョット嫌で、なんとなく帰る気分になれなくて、ずっと座ったまんま ボーッとし続けた。
肘をついて外を眺めて、くるくると色んなことを考えていたら、突然学校の中から大きな声が聞こえてきた。
部活動の人以外は残ってない 静かな学校の中だったから、その声はよおく響いた。女の子の声で、切羽詰まっていたような、金切り声のような。
それよりも、聞いたことのある声のような。
咄嗟に立ち上がって、声の聞こえたはずの方向に向かって歩く。
教室を出てすぐに、2人くらいの男子が走ってくる。ボクの方を見て、「ゲッ、噂すれば暁山…!」なんてことを言って、でも 後ろを見てすぐに通りすぎていった。
後ろには 友達のAがいた。眉間に皺を寄せて男子を見つめていて、ボクを見てすぐに痛々しそうに表情を変えた。
『瑞季… もしかして、寝てた? 起こしてたらごめんね』
「ううん、寝てはないよ、大丈夫! さっき声聞こえたけど、喧嘩でもした?」
ニコッと笑って答えれば、Aはますます顔を落ち込ませてうつむいてしまう。
『…その…、えっ、と… 』
「…」
とても言いづらそうに、もじもじしながらボクを一瞥する。あまりいいことではないんだろうな、っていうのはすぐに分かった。
『…瑞季のこと、悪く言ってたから…』
「… でも、ボクは無視していいって言ったよ?」
『それは、そうなんだけど… でも、悪口ですごく盛り上がってたから、外にも聞こえてたし、さすがに無視できなくて、先生呼んで… おせっかいだったら、ほんとうにごめん』
確かに、時々大きな笑い声が聞こえていたけど、ボクのことだったんだ。そんな人いるんだ。
ズキズキ胸が痛んで お腹も痛くなったのと同時に、Aのことが好きになる。
自分が悪く言われたわけでもないのに、Aは痛そうにしている。Aはいつもはボクの言うとおり、悪口なんて無視してるのに、我慢できずに先生に言うなんてかわいいなあ。
ぎゅっとAを抱きしめる。おずおずと腕をボクの背に回してくれるAがかわいくてたまらない。
「おせっかいじゃないよ、ありがとう。Aはやさしいね」
これが嘘だったら、本当にかなしいな
軟禁誘拐事件再再 _奏※→←ライブラリードリーム _まふゆ ~
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さき(プロフ) - ふみふゆさん» 迷惑だなんて、とんでもない!とっても嬉しいです!ありがとうございます…!! (2月6日 19時) (レス) id: bc9aead4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふゆ(プロフ) - 迷惑だったらすみません、雰囲気とか話し方とか、全然壊れてなくて好きです…… (2月6日 18時) (レス) @page12 id: aed784c8de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき。 | 作成日時:2023年9月12日 23時