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涙が滲み出てきて、頚を絞めていた手が緩まって、つい強く咳き込んだ。咳が喉に詰まる度に苦しくなって涙が落ちた。



『っう"ぅ…… ぅ"うぅ"う…!!』

漏れ出た声は案外大きかった。咳が止まらない。涙が止まらない。どんどん枕が濡れていく。胸と目元が熱くてたまらなくて、奏に助けを求めたかった。


私は臆病者だ。自分で頚を絞めて死ぬことすらできないだなんて。嫌だ、嫌だ、嫌だ


「A…!? どうしたの…!?」
『ッ!?』


駆けつけた奏が扉を開ける。アァ見られてしまった。嫌だ、嫌だ

「… … … ごめん、A… 私、一緒に住んでるはずなのに、Aが苦しんでたこと、全然気づかなかった… こんなになるまで気づけなくて、ごめんね…」

またアノときのように、奏は私を優しく抱き締めた。細い腕が 座っている私の頭に回って、奏の匂いがした。


『か、か、ァ… かな、で… かなで…!!!! わたし、わたし、わたし…!!!!!』

抑えていたものが崩れ落ちて、奏に抱き締められながら泣き喚いた。声は掠れていた。





嫌になって、頚を絞めた。その痕はくっきり残ってしまって、奏はそれをいたく哀しそうに撫でるのだ。それでよかった。よかったのだ。奏が私の方に向いてくれるなら

恋人心中計画 _絵名→←わたしだけの _奏※



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さき(プロフ) - ふみふゆさん» 迷惑だなんて、とんでもない!とっても嬉しいです!ありがとうございます…!! (2月6日 19時) (レス) id: bc9aead4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふゆ(プロフ) - 迷惑だったらすみません、雰囲気とか話し方とか、全然壊れてなくて好きです…… (2月6日 18時) (レス) @page12 id: aed784c8de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さき。 | 作成日時:2023年9月12日 23時

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