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『…まさか。瑞希は瑞希だよ。性別なんてどうだっていい。男でも女でも、瑞希は私の友達でしょ?』
「…A」
顔を上げた。シャイニーピンクが光っていた。シャイニーピンクが揺れていた。さっきは苦しそうに歪められていた顔が、今度は嬉しそうに歪められた。
『ぅわっ!?』
「A… A… !!! ありがとう…!!!!! 本当にありがとう…!!!」
瑞希に抱きつかれる。耳元、泣きながら感謝の言葉を述べる瑞希を 抱きしめかえす。
『…今まで悩んでたことを、私に言ってくれてありがとう、瑞希。信頼してくれてありがとう』
確かにそこに 女性特有の柔らかさは無い。けれど、こんなにも可愛いのだから、性別なんて あってないようなものだろう。
せめて私の前だけでも 素のままでいられたらいいな と 誰かか分からない誰かに願った。
『ねえ瑞希、これからどう接してほしい? 普通に、今まで通りでいい?』
「うーん… 今まで通りでいいけど、ちゃんとボクが男って分かってて接してほしいな!」
『え…?…ど、どういうことだ…?気軽に触ったりはしない方がいいってこと…?』
「まあそういう感じ! ボクの為にも、Aの為にも、ね」
『は、はあ… 分かった…』
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さき(プロフ) - ふみふゆさん» 迷惑だなんて、とんでもない!とっても嬉しいです!ありがとうございます…!! (2月6日 19時) (レス) id: bc9aead4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふゆ(プロフ) - 迷惑だったらすみません、雰囲気とか話し方とか、全然壊れてなくて好きです…… (2月6日 18時) (レス) @page12 id: aed784c8de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき。 | 作成日時:2023年9月12日 23時