佐久早選手からの贈り物【佐久早聖臣】

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「えっ、え…？」







容赦なくその店へ連れ込まれる。ネックレス、イヤリング、ブレスレット








＿＿＿＿＿指輪。









キラキラと照明に照らされ、反射した光が店中に広がっていた








「もう作ってるんだ」









「え、サイズとか」


　




勘。と答えられる。アナタもっと慎重な人でしょ、ってツッコミたくなったけど抑えた





聖臣がカウンターにいるスタッフさんと話し、しばらくしてから別室へ移される






「こちらになります」








と、目の前の机に置かれたのは2つの銀の指輪。1つはダイヤモンドが配われている








サイズ確認という事で、1度その指輪をはめてみれば



「おぉ、かわいい」







より一層輝いて見えた。ちょっと大きかったけど、落ちることはない。








「既婚者だ…」









思わず呟いた言葉に、スタッフさんも聖臣もちょっと笑っていた。






×××









「ありがとうございました」





聖臣が白い袋を右手に、左手にはスマホを持っている


　

「あ、予約変更できた」




「予約？」




気づけば家を出てから、4、5時間経っている。

今は11時。お昼時だ




「13時にレストラン予約してた。けど11時半に変更」




「今から行くってことか！」




「あぁ」







スマホをポケットにしまうと、聖臣は口を開く








「プロポーズはいつでもいいって言ったのはAだからな」








「…あっ、プロポーズはこれからか」








やっべ、もう結婚した気になっちゃってたよ






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