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「聖臣、今日1時に何かあるの」
ふと、気になった。私が行きたかった店へはすぐに到着し、今はカレー待ち
「行っておきたい場所がある」
「え、……クリーニング屋?」
「バカ」
「今のは自分でもバカだと思った」
それより、そう彼が言いかける。スープカレーが届いたので遮られちゃった
「……それより、次はどこ行くつもりだ」
「えー…海?」
「なんでだよ」
「キャッキャウフフしよーよー」
「別にいーけど…」
まじで…!?と思わず声を出してしまった。
「き、キヨオミさん?大丈夫?えっ、死なないでね」
「何言ってんだよ」
聖臣はちょっと笑ってるけど、なんか私怖くなってきたよ。
「あ、おいしいわ」
「そりゃよかったな」
×××
「さんむ」
「お前が言ったんだろうがアホ」
「言葉の暴力よ」
なんとなく私の提案で行った浜辺には誰もいない。流石にまだ春。寒かった
「いいねぇ海」
「そうか?」
そこは「そーだね」で返してくれよ
なんて言っても意味が無いので言わなかったが
「おい、今更なんだが」
少しだけ沈黙が続いた後、聖臣が言った
「なんすか」
「…お前チョコどうやって作ってたんだ…?」
うわ、めっちゃ今更じゃん。
私は料理するとき、大体切ることしかできない。炒めたら焦げる。茹でたら水溢れる
そんな私がお菓子なんて作れるはずがない。が、救世主が居るのだ
「高校の先輩から伝授した」
そう。我らが青城を代表する甘党、マッキーちゃんである
「へぇ」
「チョコ1個でも食べた?」
「食べてない。けど、来年はくれ」
「えっ、いいけど。古森にパスできないよ」
「しない」
「はは、それは嬉しい。……待って、てか1時にどこ行くの本当に」
やっぱ気になって仕方がないので、一度聞いてみると、
「…早く行くか?」
ニヤリとして、彼が私の方を向いた
「うん」
「なら先に寄るところがある」
そう言って、彼は私の手を引く
そしてまたタクシーで町の方へ戻り、目的地の近くだと言う所まで来た
「ね、聖臣?」
無言なんだから怖い。何か喋ってくれ、そういう意味で話しかけてみれば、彼の手に力がこもった
「……ここ」
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「ほっ……宝石店…」
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黒(プロフ) - (名前)ぴよぴよさん» コメントありがとうございます!最後の方はちょっと急ぎ気味で申し訳なかったです…。これからも作品作ろうと思いますので、よければよろしくお願いします! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 08f58db469 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ぴよぴよ(プロフ) - 完結おめでとうございます!読んでいて心がほんわかしました。面白かったです!これからも頑張ってください! (2020年5月31日 21時) (レス) id: bfb06fe6e1 (このIDを非表示/違反報告)
黒(プロフ) - ゆうか@佐久早くん推しさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(o^^o)佐久早さんカッコいいですよね!私も推しです(*^^*) (2020年5月25日 20時) (レス) id: 08f58db469 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか@佐久早くん推し(プロフ) - コメ失礼します!!めちゃくちゃ面白いです、設定から最高すぎ…!名前の通りサクサくんすごい推してるので嬉しいですー(≧∀≦)これからも更新がんばって下さい、一生見続けます(((大声 (2020年5月25日 13時) (レス) id: c075f4d6d6 (このIDを非表示/違反報告)
黒(プロフ) - ぬこさん» コメントありがとうございます!完全に私の妄想詰め込んだ作品になっちゃいました(笑)これからもこの作品をよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月21日 21時) (レス) id: 08f58db469 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒 | 作成日時:2020年5月7日 9時