佐久早選手からの贈り物【佐久早聖臣】

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「……」






「まだ気にしてんのか」






「してないわ」



L字型のキッチンで、一緒に夕飯の準備をしている。




スープ用の野菜達をザックザク切っていれば「めんどくさ」と聖臣が呟いた







「は、気にしない方がおかしいじゃん」







「気にしてんじゃねーか」








ぐっ…と即正論パンチ喰らったので唸り声が出た。








「ちょーっとくらいいいじゃないすか…」









丁度いい量が俎板の上に溜まると、沸騰したお湯の中に突っ込む








「お前、俺がそんなに靡きやすい奴だと思うか」







「…おも、？…思いません」




「迷うなよ」








はぁ、と聖臣が息を吐く。






「俺は"中途半端"なのが嫌いだ。お前と半端に別れたりしない」








相当なことがなけりゃな、と背を向けて彼は手を動かす









「……え、てことは」






「…何十年後の事も考えてある。安心しとけ」







ぐわぁ、と顔に熱が集まる感じがした







「耳真っ赤」







「顔真っ赤にしてる奴に言われたくない」









「黙れ聖臣さん」








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聖臣、私は嬉しいぞ。



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