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𝙵𝚒𝚕𝚎.𝟷𝟺𝟺 ページ45
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『………まずいことになったぞ、新一』
いつもよりも声色が低くなり、ただごとではないなと察する。
続きの話を聞けば確かにその通りだったのだが。
『恐らく組織の本当の狙いは、お前たちを罠にはめることではなく、あのパーティーだったんだ』
「…………は、はぁ?あのパーティーだって!?」
『ああ、間違いはない。極めつけは主催者の名前だ』
名前……?まさか、あの招待状の?
あの聞いたことのない主催者の名前が頭によぎる。おかしな漢字を組み合わせたようなあの名前が。
……いや、待てよ。今までの父さんの話、何か妙な感じがする。
大富豪、ダイイングメッセージ、それにパーティー……
嫌な予感がした。とても、嫌な予感が。
一見、無関係そうなこの3つの単語が、ふと重要すぎる意味を含んだものに見えてしまった。
つまりこの時オレは、気がつきたくもないことに気づいてしまったのだ。
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作者名:匿名希望 | 作成日時:2023年12月9日 22時