清純の真実･後編《名探偵コナン》 (ページ41)

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𝙵𝚒𝚕𝚎.𝟷𝟺𝟶 ページ41

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バンッ

重い金属音が1発鳴り響き、オレは閉じた瞼に力を入れた。

ところがいつまでたっても衝撃は感じず、俺が目を開くとそこに広がっていたのは、向かいにいた男の1人がその場に膝をついている光景だった。

「……………グッ！」

唸りを上げる男のその様子に、その場にいた全員が状況を飲み込めていなかった。オレも間違いなくその1人。なぜ組織の人間が撃たれたのか困惑してしまう。

周囲を取り囲んでいた男達は、突然の襲来に一斉に音のした方へ拳銃を向ける。
そして次の瞬間、凛とした張りのある声がこの場に響いた。

「──警察だ！そこを動くな」

警察…だと……！！

そのたった4文字にバッと振り返る。この声を、オレは知っている。

「かっ……風見さん！？」

──そう、少し離れた先で拳銃を向けていたのは彼だった。

ダダダダダッ

そしてそれが合図だったかのように、何人もの何十人もの足音が聞こえてくる。次々に後に駆けつけてきたのは警察……いや、正確には公安の人々。警察に今日の事を伝えれば大事になりかねないと踏んで、ここに組織の連中が来ることは言わなかった。だからこそ、なぜここがわかったのかは知らないがオレたちを助けに来てくれたらしい。