清純の真実･後編《名探偵コナン》 (ページ22)

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𝙵𝚒𝚕𝚎.𝟷𝟸𝟷 ページ22

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園子ちゃんに招待状を頂いてから数日後。
私はつい最近リニューアルオープンされたショッピングモールにいた。

"24日は行けるようになったよ"……っと

服屋の前に設置されたベンチで私は携帯をいじる手を動かす。そして文を作り終えると、ﾋﾟﾛﾝと送信ボタンを押した。
今しがた、私は蘭ちゃんにメールを送ったのだ。その内容は24日のパーティーが行けるようになったので、一緒に洋服を見に行こう、というもの。24日は休日ということもあって、ポアロはたまたまお休みだったのだ。

ドレスコード、ね……
どんなの着ていけばいいのかしら、わからないなぁ

携帯で"ドレスコード"と調べればズラリと検索結果が表示される。それはフォーマルなものから、カジュアルなものまで多種多様。こういうものに疎い私には勘弁してほしいものだ。

そんなこんなで1人画面を見ながらうーん……と唸っていると、どこからか"Aさん"と呼ぶ声がした。

だ、誰かによばれてる……？

パッと携帯から顔を上げて周りを見るも知らない人ばかり。
気のせいか……と首を傾げると、今度こそハッキリ私を呼ぶ声が聞こえた。

「Aさん！こっちですよ」

「……？あ、安室さん……！？」

少し遠くから軽く手を振る人物を見て、私は驚いた。

だって、あれは安室さんだ。金髪で褐色のあの人は彼以外にいない。今までずっと音沙汰のなかった彼が、いま私の前にいたのだ。

「すみません、呼び止めてしまって。お忙しかったですか？」

「あ、いえ、そんなことは……
……って、それよりもお元気だったんですね！梓さんが連絡がとれないって心配してたので」

私が安室さんにポアロに来れなかった理由を尋ねると、かくかくしかじかありまして……と言いよどむ。これはおそらく言い難いことなのかもしれない。変なことを聞いちゃったな、と私が思っていると安室さんは"そうだ"と手を打った。

「ちょっとどこかでお茶でもどうですか？そのことについてお話したいと思っていますし」

「……あっ、じゃあ1階の喫茶店なんてどうでしょう？今、冬だから期間限定のフェアやってるんです」

リニューアルと同時オープンしたここの喫茶店は評判がいい。しかも今は冬の限定メニューが堪能できる。私が今朝の広告で知った情報を伝えると、安室さんも"それはいいですね"と賛成してくれた。