清純の真実･後編《名探偵コナン》 (ページ18)

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𝙵𝚒𝚕𝚎.𝟷𝟷𝟽 ページ18

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オレがしばらくその招待状を眺めていると、外から再び誰かが階段を駆け上がる音が。その足音に、"あっ、お父さんかも！"と蘭が扉に駆け寄る。

そしてオレが驚いたのはそれからすぐのことだった。扉のすぐ向こうから、"は、服部君！？"と蘭の驚く声が聞こえたからだ。

服部……？

予想外の名前に外の方へ視線を移せば、バンッと勢いよく後ろの扉が開く。そして開口一番、馴染みのある声が事務所に響いた。

「よー、くど……やない、コナン君！ひっさしぶりやなぁ！」

いつもの調子で飛び込んできたのは確かに服部で。
後から来た蘭は、突然の来客に戸惑っている様子。それはオレも同様だ。

「ど、どうしたの、平次兄ちゃん。こんな急に……」

「なーに、ただの観光や観光！せっかく東京に来たん、ここに寄ってみよう思うてのォ」

そう言いながら、"コレ土産や！"と手に持っていた紙袋をドサッと近くのソファにのせる。

観光、ねぇ……

いつも事件に巻き込まれてまともに観光なんてしていない。果たして、わざわざ本当に観光目的で大阪から東京に来たんだろうか。オレが服部に疑惑の目を向けていると、蘭が時計を見て目を見開いた。

「……いっけない、もうこんな時間！コナンくん、晩御飯つくってくるね」

"何もないけどゆっくりしてってね"とオレたちに言うと、蘭は慌てて階段を駆け上がっていった。