清純の真実･後編《名探偵コナン》 (ページ15)

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𝙵𝚒𝚕𝚎.𝟷𝟷𝟺 ページ15

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しかし受け取ったはいいものの、もし私がパーティーに行くと仮定したら少し問題がある。それは、この主催者である人物を私は知らないということ。相手からしても、突然見知らぬ人がパーティーに紛れ込んでいたら戸惑うはずだ。しかもただの一般人が。

「でも大丈夫かしら。私、その主催者さんと繋がり全くないけれど……」

「あー、それなら大丈夫、大丈夫！なんなら私も私のパパも知らない人なんです」

「……えっ、知らない人なの？」

「ええ。今朝、家の郵便受けにこの招待状が入ってて、このパーティーがあることをその時に知ったんです」

……まさかの私だけでなく、園子ちゃん自身も知らないパターンだったとは。
いったい誰なんだろう？と首を傾げた私は、今しがた園子ちゃんから頂いた招待状の主催者の名前を見た。

《主催:𠄌代実凛(カチシロミノリ)》

「……珍しい苗字。フリガナがなかったら読めないね」

実凛、ということは主催者は女性だろうか。こんな珍しい苗字の資産家なら、調べれば出てくるんじゃないか。それに園子ちゃん曰く、鈴木財閥よりも遥かに資産を所持しているという。
ところが、検索をかけてみればヒットするものは何も無く。よくよく考えてみれば、そんな大金持ちの資産家が突然パーティーを開催するなんて変な話。それに、顔の広い鈴木財閥がこんな大富豪を知らないなんてことはあるんだろうか。

そして、ここまで考えて私は思った。もしかしてこれは本当のパーティーなどではなく、偽りのパーティーなんじゃないかと。