清純の真実･前編《名探偵コナン》 (ページ38)

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𝙵𝚒𝚕𝚎.𝟹𝟽 ページ38

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そんな奇想天外な出来事から早2週間………

あれから陣とは一切の連絡が途絶えていて。時折、哀ちゃんや子どもたちが危ない目にあってないか様子を見ているけど、今のところは特に気になる点はない。
ただ、私が知らない間にも何件か事件に巻き込まれていたらしく、改めて米花町の治安の悪さがうかがえる。

そんな米花町にある自室にて、私は雲ひとつないコバルトブルーの空に向かって、ウーンと背中を伸ばした。

「いいお天気でよかった〜！」

昨日の天気予報では、降水確率60パーセントだなんて言ってたけど、この様子では雨なんて降らないだろう。私は、今しがた鞄に入れようとしていた折り畳み傘をテーブルに置いた。

私がこうして天気を気にしているのは、なんていったって今日は待ちに待ったトロピカルランド当日。軽く園内のマップをネットで調べてみれば、明らかに室内より外のアトラクションが多くて広々としていた。そんな園内を雨の中歩くのはたまったもんじゃない。

「え〜と、チケットは…………うん、ちゃんと入ってるね」

アパートから出る前に、再度鞄の中をを確認する。園子ちゃんから事前に渡されていたショーのチケットは、しっかりマルチポーチに収まっていた。そもそも本来の目的は、園内のどのアトラクションでもなく人気パフォーマーのショーだ。つまりこのチケットを失くしてしまえば1発アウト。もう1枚、なんてないんだからしっかり管理しなければいけない。

そして、私は十分にチケットを確認すると、待ち合わせ場所である毛利探偵事務所の下に向かった。