清純の真実･前編《名探偵コナン》 (ページ12)

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𝙵𝚒𝚕𝚎.𝟷𝟷 ページ12

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「安室さん、無期限でお店来られなくなっちゃうみたいで………」

「え………えぇ！？あ、安室さんがですか？」

「はい、もう私もビックリしちゃって！私が知ったのはここに来る前だったんですけど……
なんだか私情が立て込んでるみたいで、"しばらくの間、お店をお休みします""いつ復帰できるかはわからないのでAさんにも言っておいて下さい"って」

"かなり焦ってる様子だったんですよ"と梓さんが言う。
安室さんはたまに私情と称してお店をお休みすることがある。でも、無期限だなんて1度もなかった。いったい何があったんだろう。

「それは心配ですね……何か大変なことでもあったんでしょうか」

私の方にも連絡が来ていたのかと思ってポケットに入れていた携帯の電源を入れる。しばらくして、ﾌﾞｯと音を立てて待受画面に切り替わった。新着のメールを確認してみれば安室さんからは来ていなくて、代わりに入っていたのは驚くべきことにコナンくんだった。

こ、コナンくんから……？

珍しい差出人の名前に目を丸くしつつ、私は送られてきたメッセージを見た。

《From:コナンくん
To:自分
明日の夜、ちょっと聞きたいことがあるんだ。
もし時間があったら阿笠邸に来てください！》

そう短文が綴られていた。そのメールが送られてきた時間帯は昨日付け。つまり、コナン君は今日の夜に阿笠邸で話があるということだ。しかも私は今夜は何の用事も入っていない。

私に聞きたいこと……って、もしかしてやっぱり昨日のことかしら？でもそんなまさか。

少し不安になりながらも、私はコナンくんに承諾のメールを返信した。きっと彼のことだ。今日断ったとしても、また別の日に尋ねてくるはず。

「Aさ〜ん、もう営業プレート変えちゃっていいですよ」

「……あ、はい！わかりました」

後ろから梓さんに話しかけられてハッとする。とりあえず今は勤務時間。すぐに仕事モードに切り替えた。そして私は携帯を再びポケットへ戻すと、外の営業プレートをOPENに裏返した。