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𝙵𝚒𝚕𝚎.𝟹𝟷 ページ32
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それから講義が終わりに近づいて終了の時間に差し迫った時"全員に連絡がある"と鬼塚教官が言った。
「終わる前に2点連絡がある。まず1点目は、明日で貴様らが入校して1ヶ月。……つまり、土日の外出を許可することになる!」
"外出"。その言葉に私は目を輝かせた。
なんて嬉しい知らせなんだと心の中で歓喜する。勉強漬けの私にとって、唯一の救いかもしれない。寮や学校から離れるのは実に1ヶ月ぶり。しかも、今日は金曜日だから明日には外出できるのだ。
「両親に会うのもよし!仲間と一緒に行くのもよし!ただ、しっかり申告してからにするようにな」
勿論、周りの人も例外では無い。
両親に会えると聞いてから、周りの子の表情は柔らかなものになった。この様子だと、みんな実家に帰るんだろう。
そんな温かだった教場の空気は、次の言葉で一気に冷えきった。
「そして2点目は……来月は射撃訓練があるぞー!ちゃんと準備しとけよ!」
う、嘘……
先ほどとは打って変わって、私はガックリと項垂れた。
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作者名:匿名希望 | 作成日時:2023年6月11日 11時