【wrw r/d】ワールド･アヴェンジャーズ【軍パロ】 (ページ14)

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◆決まっていた筈のはじまりの日ページ14

「ここが今日から住むところか」

採用されてから少し経った。必要な荷物を持って城のすぐそこにある宿舎に辿り着いた。大きめの荷物は先に運ばれているという。

軍に採用されて直ぐに軍での仕事が始まる、と言うよりは一旦研修を数ヶ月挟んでから、本部だったり支部の部隊に送られる。

部屋は2人部屋だ。まだ見ぬ相部屋の相手に緊張とともに期待が胸に湧く。

宿舎で働いている寮母のような存在の人に連れられ、自分が住む5階まで階段を上る。

「6時に起床。そして6時15分に点呼ね。その後朝食。朝食は向こうの隊舎の1階ね。8時から訓練だとか講義とかが合って、12時に昼食。13時から17時までまた訓練で、その後点検と簡単な清掃ね。で、30分休憩の後18時から夕食と入浴。お風呂はこの宿舎の1階ね。ちょっと自由時間の後部屋の清掃とかして21時に点呼。22時に消灯ね。自主訓練、自主学習をしたかったら申請すればちょっと延長出来るからね」
「はい、ありがとうございます」

基本的な一日のスケジュールを教えて貰う。

「まあその日その日の内容で時間が多少ずれることもあるし、最初は大変かもしれないけど慣れね」
「はい」
「あとは明後日のみんなで集まる時に詳しく聞けるわ」

丁寧に教えてくれるので有難いと素直に思う。

「あ、気をつけてね。あなたの部屋は5階の中でも1番階段から遠いのよ。点呼に遅れないようにね。」
「はい、わざわざありがとうございます」

まあ基本的に朝は大丈夫だろう。家の仕事の都合上、朝の4時から起きて仕事することもあった。それに兄との訓練もよくやっていたので慣れている。

1階はお風呂やらちょっとした購買、警備員室に事務などがあるらしい。
2階から5階までが主に部屋があるのだが、そのうちの2から4階までの殆どの女の人は本部に勤めている人らしい。男に比べ人数が少ないため、宿舎は別れていないとか。

偉くなれば、城の中に個人部屋を貰えるらしいが、私からしたらまだまだ先の話だなあ。

「ここがあなたの部屋ね。それと鍵はコレ。もう１人の子は昨日から居るの。多分部屋にいるかもね」
「はい、ここまでありがとうございました。これからよろしくお願いします」
「よろしくね。じゃあ何かあったら下の事務か、部屋にある通信機で知らせて」
「はい」

ぺこりと頭を下げる。

そしてこれから自分の部屋になる扉に向き直る。

コンコン、ノックをすると、

「はーい」

中から声がした。どうやら居るみたいだ。

ガチャと扉が開いた。