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ここに来て2日目。
水を汲み、朝ごはんを用意してから子供たちを起こし、おばさんの看病をしする。そのうちには旦那さんも帰ってきて、朝ごはんを食べた。
「Aちゃん、おつかい頼める？」
「もちろんです」
今日は週に2回ある買い出しに行く日らしくおつかいを頼まれた。紙に地図と買うものを書いてもらう。
洗濯物を干し、昼の準備をしたあと、村の中心にある店に買い物に出かける。
「お嬢ちゃん、何にする？この季節はイワシにサバ、鮭も美味いねえ！」
「鮭をお願いします」
まずは1番遠い所にある魚屋さん。メモ通りに鮭を購入する。
「これおまけするね！毎度ありー」
「ありがとうございます」
半ば強引に2匹ほど多めに鮭を渡される。有難く貰うことにした。
次に野菜か…。そんなことを考えながら道をゆく。どうやら最近この近海で海賊が出るのは本当らしく、噂をチラホラ聞いた。
ドンッ
「わ、すみません。余所見してました！」
「こちらこそ悪い！」
店はこの辺かな、とキョロキョロしながら歩いていれば人とばったりぶつかる。
慌てて謝る。すぐに向こうからも謝罪の声が聞こえる。良かった、悪い人ではなさそう。つい町の感覚でそんなことを考えながらその人を見る。
「何やってんねん」
「ほんまやで」
黄色い目と一瞬かち合うが、すぐにその連れと思わしき二人の男がその人に絡みに来る。
聞きなれない言葉だ。
格好は普通の若者って感じだし、ここは海の向こうの町との物流もするから、こういう言葉の人もいるのかもしれない。
「本当にごめんなさい」
「ええよ、俺もぼーっとしとったし」
「…ははーん、シャオちゃんわざとぶつかったんとちゃう？」
「んな訳あるか！ホンマにぼーっとしとったんや」
「あーはっは！」
何やら賑やかな人たちと遭遇したらしい。
茶髪に黄色い目の人、金髪に水色の目の人、青みがかった黒髪に青い目の人。色とりどりだなっと思いながらその様子を見ていた。
「あ、そういや怪我とかしてへんよな？」
「は、はい！してないです！」
突然膝を曲げて同じ目線でこちらを覗き込んでくるので驚く。そう返せば、「ならええわ」とその人は笑う。
「あ、私…、買い物の途中なので！」
「おう！」
「なら気ぃつけてな」
「じゃーな」
目的を思い出し、彼らに頭を下げその場を後にした。
「海や…」
「海の色やったな、ほんまに」
「初めて見たわ」
その瞳の色に海賊が心を奪われていることなんか知らずに＿＿。
◆◆
続く
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珀空(はくあ)(プロフ) - ゆーみやンさん» はじめまして！そう言って頂けるとすごくうれしいです！これからも頑張らせて頂きます！コメントありがとうございました!!!<(_ _*)> (2020年3月21日 7時) (
レス) id: 0b3c35e0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - はじめまして。どのお話もとてもだいすきです！ 更新頑張ってください！応援しています( *´艸｀) (2020年3月21日 3時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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