期間限定？！マネージャー

39日目 ページ39

ついに話してしまった
いつかはバレると思ってた
だけど....あまり自分の口からは言いたくなかったな、


“まゆちゃんって両親がいないんだって”
“可哀想....”
“一緒にいてあげよう”


昔、友達だと思ってた子が話していたのを聞いた
私は本当の友達だって思ってたのに
みんな同情して、可哀想だって心配してる振り

私はそんな心配して欲しいわけじゃない

ただ、普通に、普通に友達がいて、笑って、遊んで....
そんな友達が、そんな存在が欲しかっただけだった


「....もういいですか？帰ります｣

昔のことなんて思い出したくもない

私は立ち上がり、伝票を持つ

橋本『お金は自分たちで払うからいいよ』
「大丈夫です、多分最後だと思うので....｣
浮所『最後？』
「....いえ、お疲れ様でした｣

一礼してレジへ向かう


あと少し
あと少しできっと私はマネージャーを辞めることになる
なぜだかそんな気がして口走った


「一人でいい....｣


そう自分に言い聞かせるように呟いて家に帰った

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