朝 ページ10
ピピッ…
無機質な機械音が朝を告げる。
どうやら随分寝てしまったらしい。
時計の針は8時を指していた。
ん…？
「は、8時！？」
目覚まし時計を握りしめ、もう一度時計を確認するが時刻は見間違いではない。
これはかなりピンチですぞ…
顔面蒼白、焦りと不安が次々と溢れ出す中制服に着替える。
アラームの設定を間違えたのだろうか。
私の家から学校までは約3キロある。
そして、運の悪いことにいつも通学に使っている自転車は故障中。
本当なら余裕をもって歩いていくつもりだったのに…
朝ごはんを食べている暇なんてないので、鏡である程度身格好を確認し家を飛び出す。
「おはよ〜A」
『…え、えぇぇぇ！？さ、坂田くんっ！？？」
家を出た先、待っていたのは坂田くんだった。
自転車に跨り、此方を見る坂田くん。
『ど、どうしてここに…！？』
というか何故私の家を知っているんだ…？
彼らには教えたことなんて無いはずなのに。
いろんな疑問が募り頭が混乱する。
そんな私を見て、坂田くんは自転車の後ろを親指でクイッと指す。
『えっと…？』
坂田くんの行動の意味が分からず、疑問を浮かべる私に彼は、
「はやく、乗ってや？」
えぇ…？ちょっ、どういうこと…？
坂田くんの自転車に私が乗る…？私が…？
有り得ない有り得ない。まだ私は夢を見てるのか…？
固まったまま動かない私に、坂田くんは痺れを切らしたのか、
「乗るん！？乗らないん！？」
『乗る！！！乗りますっ！！…あ』
大声で言われ、体が震えてしまい思わず乗ると言ってしまった。
1度言ってしまった言葉は取り消せないので、おずおずと後ろにのる。
チラリと坂田くんを見れば、してやったりと笑っていた。
完全に坂田くんに踊らされたぁ…！！
別に、乗りたくない訳では無いのだ。というかむしろ乗りたい。でも、私なんかが坂田くんと一緒に乗ってもいいのかという不安がのしかかるから。
「ん。いーこ」
ポス、と頭を撫でられ途端に不安が吹っ飛ぶ。
イケメンパワー恐るべし。ほんとに狡い。
『こ、校則違反、ですからね』
赤くなった顔を坂田くんから隠そうと、口から出た拙い言葉にも、ふっと笑われただけだったので何だか悔しかった。
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よ(プロフ) - さぎりさん» そう言っていただき嬉しいです。ありがとうございます！リクエストの方もありがとうございます。転校ドッキリ、面白そうです！！是非とも書かせていただきます！今暫くお待ちください！ (2019年11月23日 20時) (
レス) id: 4992fa2252 (このIDを非表示/違反報告)
さぎり - とても面白くて、この作品大好きです!突然ですがリクエストよろしいでしょうか、、?夢主ちゃんが転校したらドッキリをしてほしいです!突然すみません。これからも頑張ってください! (2019年11月23日 19時) (レス) id: 010c2c7985 (このIDを非表示/違反報告)
てろち - 見せられないよ☆wwwwww (2019年5月31日 1時) (レス) id: 999d763a4b (このIDを非表示/違反報告)
よんり(プロフ) - てろちさん» てろちさんのコメント見たときの私の→【見せられないよ☆】こちらこそ頭おかしくてすみません()コメントありがとうございますっ！！このようなコメント、とても嬉しくて励みになります！！精一杯頑張りますー！！ありがとうございました！！ (2019年5月30日 19時) (レス) id: a7d77c8d9d (このIDを非表示/違反報告)
てろち - よんりさん» 変なの送ってすみません(´；ω；｀)頑張ってくださいΣd(ﾟ∀ﾟd) (2019年5月30日 19時) (レス) id: 999d763a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よんり x他1人 | 作成日時：2019年5月11日 13時
