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１話 過去編 ページ2
今から４〜５年前のとある辺境の村の出来事…
―…
突然のことだった…
私たちはいつもと変わらない生活をおくっていたはずなのに…
村は…一瞬にして炎に包まれた…
みんなで駆け回った森も…
私がすんでいたはずの家も…
みんな燃えた…
私は…
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そんな地獄のような光景をへらへらと笑いながら見ていた
「よくも…よくも娘をぉぉぉ！！」
そこに誰かの叫び声がきこえてきた
しかし、その声はすぐに断末魔の叫びと化して燃え盛る村に響きわたった
ふと…なにかの気配がし、振り返ってみると 片手に不思議な本を持った男が立っていた
「お前で最後だ」
男は楽しそうに笑いながらゆっくりと私に近づいてくる
「私以外…みんな殺したんですか？」
「あぁ…」
男は淡々とした声で答えた
私はそれを聞いたとき
「ありがとう…みんなを…クルタ族を消してくれて」
「…同胞を皆殺しにされてありがとう…か」
男はさらに楽しそうに笑う
「…お前は、クモは嫌いか？」
「？…いえ」
「クモに入らないか」
「え…？」
なにを言っているんだ？
私は目を見開いて男を見つめる
やはり男は楽しそうに笑っている
私はしばらく考えた…
みんなを殺してくれた人だ
クモというのに入れば恩返しができるかもしれない
「私で良ければ」
「お前の名前は？」
「Aです」
「俺は幻影旅団 通称クモの団長、クロロだ」
クロロと名乗った男はニヤリと笑った
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作者名：アリス | 作成日時：2014年9月15日 19時
