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芥川
「ヤツガレは、鍵を羅生門で取ってません」
中島
「えっ、じゃあ今のは…」
上条の足元を通った黒い影は、芥川方向とは逆の方向に走っていった。
太宰
「となると、あっちだから……あ"」
中原
「あっちに何がいんだって…おいおい」
太宰や中原の視線の先には、ツヤツヤな毛を持ったゴールデンレトリバーが鍵をくわえながら遊んで欲しそうにこちらを見ていた。
中島
「これじゃ、ミッションクリアできないってことですよね」
中原
「おい、今のはてめぇのミスだよなァ??」
上条
「おやおや、私が悪いとでも??見ましたよね、私のポッケからツルっと落ちてしまったのを」
中原
「てめぇが落とさなきゃ俺らはミッションクリアできたんだよ!!」
太宰
「まあまあ、落ち着いて中也。ミスは誰だってあるものさ!今はあの犬を何とかしなきゃ」
中島
「あれ、太宰さんって確か犬は((太宰「ダメに決まってるだろう??あんな、危険で恐ろしい生き物」…ですよねー」
中原
「これに関しては、太宰は使いモンになんねェから!ほら、敦行くぞ!!」
中島
「分かりました!!太宰さんは、芥川の近くにいて下さいね!」
太宰
「分かったよ」
犬を追いかける中原と中島。
太宰の背後に鬼が一人そっと近づく。
太宰
「そこに居るのは分かってるよ。ねぇ、鬼さん取引に興味はないかい??」
鬼
「??」
太宰
「これを使いたい。相手は、中也だよ。しっかりお仕置よろしくね(爽やか」
鬼
「(こくり」
鬼は頷いて、太宰からコインを貰い中原の元へ行った。
芥川
「太宰さん、今のは??」
太宰
「なーに、ただの大人の取引なだけだよ」
芥川
「…そう、ですか」
(中原さん、お気をつけて……)
一方、中原たちは……。
中原
「はっ!犬の割には速かったが、俺には散歩程度だ」
中島
「はぁはぁ…中也さん速いですね!」
中原
「体力作りは基本だろ?しっかし、この犬なかなか鍵を離さねェんだよ」
中島
「じゃあ僕が鍵を引っ張るので、中也さんは犬の方をよろしくお願いします」
中原
「おし、せーの!!犬、はーなーせー!!」
中島
「顎の力凄くないですか!?」
犬
「ヴヴヴヴヴヴ…」
中島
「ちょっ、怖ッッ!?唸りだしました!!」
中原
「一旦、休憩すっぞ!!」
中島
「はい…そうしましょう」
中原
「その犬どこの犬なんだァ??」
中島
「他におもちゃとか見せれば離すかな?」
中原
「…最悪、その作戦に出るか」
中島
「そうしましょ」
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、 - オリフラ外して下さい (2018年1月1日 20時) (レス) id: 2b815b904a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルルネ | 作成日時:2018年1月1日 20時