いもうとのきもち ページ27
=ソレイユside=
私は、商会の後を継ぐため物心ついた時から勉強漬けだった。
厳しい先生をつけられ、毎日泣きながら勉強する終わりの見えない日々。
そんな中でメイド長が両親に隠れて教えてくれる、顔も声も知らない、生きているかもわからないお姉ちゃんの話だけが楽しみだった。
時が流れ、私は私の知るお姉ちゃんを追い越し、メイド長の話も同じものが多くなってくる。
生まれた時から、5歳で悪魔の実を食べたところまでを今まで何度聞いたことだろう。
1番お姉ちゃんと過ごした時間が長いメイド長でさえ5年だけ。そりゃ仕方ない。
1度でいいからお姉ちゃんに会いたい。
そして、家族として一緒に暮らしたい。
血の繋がりとかじゃなく、本物の家族として。
会って、話をして、たくさん遊んで、それから…
==========
そう思ってたのに。
緊張して全然話せなくて。
挽回しようと喫茶店の店主のおじちゃんに助けてもらおうとしたら迷惑な海賊が邪魔しに来るし。
最強のお姉ちゃんが海賊を倒しても、遅れて出てきた海軍が正義面してお姉ちゃんを捕まえようとしてるし。
大体、悪魔の実を食べただけでお姉ちゃんが追いかけられるのはおかしいでしょ。
「『泣き虫のA!!』なぜ東の海に居るのかは知らんが、大人しくお縄につけ!!!」
「違う!!お姉ちゃ…ふががが」
お姉ちゃんは海軍と違ってこの島を救った、そう言おうとすると隣のお兄さんに口を塞がれる。
それと同時にお姉ちゃんも走り出し、海軍はそれを追いかけながら発砲する。
お兄さんが流れ弾に当たらぬようにと私を連れて物陰に隠れる。
やっと口を塞いでいた手を退かし小声で、
「嬢ちゃん何を考えてるんだ、今ここでそれを言うと君の立場が危うくなる!」
「でも!!これは事実で…」
そう反論すると静かに!というジェスチャー。すぐ後に横のゴミ箱に数発の弾丸。
サッと顔から血の気が引く私の横で、今回の海軍はダメなやつらみたいだと1つ溜め息をついて話し始める。
「…それが事実でも、そんなことは関係ないと言うやつも居るんだ。そうして住民を騙している!なんて言う理由をつけて。
本当はいいやつでも、ふとしたきっかけで政府や海軍に睨まれると大変なことになる。理不尽な世界だよ。」
「…うん」
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まっだこ(プロフ) - しーちゃんさん» コメントありがとうございます(人 •͈ᴗ•͈)楽しんで頂き嬉しいですやったー!これ見てめっちゃやる気出ました感謝です!! (2022年10月10日 21時) (
レス) id: 34c9deb42a (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん - いつも楽しませてもらっています！更新頑張ってください！ (2022年10月5日 19時) (レス) @page37 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
まっだこ(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございます🙇更新遅くてすみません…たろ。さんの楽しみにねっていれば嬉しいです! (2022年6月19日 13時) (レス) id: 6f670d7073 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2022年6月1日 14時) (レス) @page26 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
まっだこ - みーさん» コメありがとうございますm(_ _)m私もエースの所は原作もアニメも号泣しました。この話は結構時間をかけて考えたので感動していただき嬉しいです!応援ありがとうございます!頑張ります! (2021年10月12日 21時) (レス) id: 6f670d7073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっだこ | 作成日時：2021年8月10日 10時
