背負っているもの ページ8
「A」
名前を呼ばれたAはそっと私の方を向く。
弱々しく見つめられたその目からは涙が流れているせいか、何かに怯えているように見える。
「君は、自分の事をどこまで理解できている?」
「ちょっと、レイリー…」
突き放す様な冷たい言い方に、シャッキーが私の肩を掴み止めようとするがそれを振り払う。
それは承知の上だ。
だがこの幼い子供には耐えられるだろうか。そう思ったがこくりと息を呑んだ後、真っ直ぐとこちらの目を見つめて話し始める。
「Aがわかるのは『シトシトの実』っていう悪魔の実っていうものをたべてその能力がAの思うとおりにならないってことだけ。
…でもAが泣いたらはれて、Aがわらったらあめがふるのはわかった。」
「ふむ、予想よりも理解しているな…ではA、1つ質問だ。これから君はどうしたい?」
Aは真っ直ぐな目をこちらへ向けたまま間髪入れずに、
「Aは、この能力を制御して、誰にもめいわくをかけなくなったらお父さんとお母さんにあいたい!!」
そう、嬉しそうに答える。
その言葉を聞いたシャッキーが後ろでそっと眉をひそめる。
叶う確率は限りなくゼロに近いからだ。
この子をここで育てるのはいいが、旅に出すのは辞めておいたほうがいいかもしれない。
だが状況判断能力が高く、度胸もあり、何よりあの『シトシトの実』を少しだが操れている。
この時点でこの実の持ち主の中で歴代トップレベルだろう。
可愛い子に旅をさせたくないが、本人の意志を縛りたくない。これほどの才能がここに留まるとは思えない。
だから。
「A。今の話を踏まえて提案がある…」
================
「と、言うわけでね。完璧に制御できるようになった9歳までの4年間、このあたりの島で修行することになったのだよ。」
「色々とツッコミたいとことか初耳なとことかあったけどよ、1つだけいいか?」
「ああ、かまわんよ。」
ウソップが全員の気持ちを代弁する。
「その修行、5歳が受ける内容だったか?」
「……そろそろ、君達も動いたほうがいいのではないか?」
内容は、お察しの通りである。
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まっだこ(プロフ) - しーちゃんさん» コメントありがとうございます(人 •͈ᴗ•͈)楽しんで頂き嬉しいですやったー!これ見てめっちゃやる気出ました感謝です!! (2022年10月10日 21時) (
レス) id: 34c9deb42a (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん - いつも楽しませてもらっています！更新頑張ってください！ (2022年10月5日 19時) (レス) @page37 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
まっだこ(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございます🙇更新遅くてすみません…たろ。さんの楽しみにねっていれば嬉しいです! (2022年6月19日 13時) (レス) id: 6f670d7073 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2022年6月1日 14時) (レス) @page26 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
まっだこ - みーさん» コメありがとうございますm(_ _)m私もエースの所は原作もアニメも号泣しました。この話は結構時間をかけて考えたので感動していただき嬉しいです!応援ありがとうございます!頑張ります! (2021年10月12日 21時) (レス) id: 6f670d7073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっだこ | 作成日時：2021年8月10日 10時
