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「よっ、我ら2年A組の委員長!」
「そういうウッキ〜は、よっ、我ら2年A組の放送委員!」
先ほどの拗ねた顔から一変、笑顔になった二人。
「____...」
北斗は片目を閉じ、彼らのやり取りを聞く。
「はいは〜い! 定期テストのヤマから教師の浮気相手までなんでも知ってる放送部で〜す☆」
「さっすが〜! 二人がそうなら俺は2年A組の【金の亡(モウ)じ...」
途端 むぎゅっ と両頬を片手で押さえられ、言葉の続きが言えなかったスバル。
「それ以上喋るな明星。収拾がつかん」
止めた張本人である北斗の手から離れ、つかまれた頬をおさえスバルは言う。
「ひ、ひどいホッケ〜!」
「俺は事実を言ったまでだ。ほら行くぞ。授業が始まる」
ちぇー! と言うスバルと、彼の横で しょうがないよ とこ声をかける真を横目で見て、本日何度目かのため息をついた北斗は教室へ向かった。
キーンコーンカーン
「わ〜い! あっという間にお昼だ〜☆」
「お腹すいたねー」
腕を伸ばして言うスバルの机に左手を置き、息をつくように告げた真。
そこに
「二人とも、ちょっといいか?」
険しい顔つきの北斗がやって来た。
「何? なんかあった?」
北斗の表情を見て、大事な話だと察したスバルは聞いた。
「...この私立夢ノ咲学院は、いわゆる【アイドル】を養成する学び舎(ヤ)だ」
「? どうしたの、急に...」
きょとんとした顔で そんなこと知ってるけど... と言った真。
北斗は まあ聞け と右手を上げて言う。
「既に活躍している芸能人や、デビューを目指すアイドルの卵が、生徒として在籍している」
「まあ一種の専門学校みたいなものだよね」
ここまでの話を理解できたスバルは頷きながら言った。
スバルの言葉に肯定した北斗は再び話し出す。
「そうだ。いわば巨大なアイドル事務所のようなものだ」
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、 - この作品の続編ですが、最新作はオリジナルフラグが外れておりません。違反行為ですのでちゃんと外して下さいね (2018年8月9日 18時) (レス) id: 93bb7a0f46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白銀桜夢 | 作成日時:2017年10月29日 17時