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授業に出席するみたいに、テストの答案を埋めるみたいに____ここに並んでいる生徒たちは、熱意もなくアイドルのライブを観戦しようとしている。
なので、最近のドリフェスはつまらないものになった。
生徒会が参加していると、必ず生徒会が勝つ。
始まる前から、結果がわかっている。
それが、夢ノ咲学院では当たり前なのだ。
気がつくと、行列は終わっていた。
最後尾に並んだAの後ろには誰もいない。
「次のひと、どうぞ〜♪」
天使の声色(ボーイソプラノ)が彼らを呼んだ。
彼の名前は、紫之(しの)創(はじめ)。
男の子には見えないほど可愛い容姿。
綺麗な水色の髪、垂れている紫色の瞳。
夢ノ咲学院アイドル科1年A組、部活動は紅茶部、所属ユニットはRa*bits(ラビッツ)。
そんな彼が、受付のところに、のほほんと立っている。
生徒手帳に判子を押すだけでなく、物販(ぶっぱん)みたいなこともやっているようだ。
立派な売り場ができていて、各種のグッズが並んでいる。
「おや、しののん！」
創のことが大好きなのだろう、スバルが尻尾を振らんばかりに喜んだ。
売り場のカウンター越しに手を伸ばし、創の両手を握って上下に振っていた。
「明星先輩、ほんとに観にきてくれたんですね...♪」
振り回されながらも、創も幸せそうに微笑む。
服装は、制服のまま。
ちゃんと男の子の制服なのに、やっぱり愛らしい女の子にしか見えない。
『少年』という存在が、限りなく天使に近くなる、ほんの一瞬のみを切り取ったみたいな子だ。
可愛くて堪らないのか、スバルが身を乗りだして創に抱きついている。
「俺は約束は守るよ〜、ってかなんで『もぎり』やってんの！ しののん、『ユニット』としてドリフェスに参加するんでしょ？」
「はい。これも『校内アルバイト』です、受付の仕事をしてるんです」
創は働き者のようだ。
スバルによると、昼間も掃除をしていたらしい。
今日参加する彼の『ユニット』であるRa*bitsはTrickstar同様結成したばかりの『ユニット』であるため、軍資金(ぐんしきん)に困っている。
スバルもお金が大好きなためか『校内アルバイト』をしており、そこで知り合って仲良くなったそうだ。
「どんな人が観客してくれるのか見られて、参考になりますし。活動資金ももらえますから、良いことずくめです......♪」
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、 - この作品の続編ですが、最新作はオリジナルフラグが外れておりません。違反行為ですのでちゃんと外して下さいね (2018年8月9日 18時) (
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作者名：白銀桜夢 | 作成日時：2017年10月29日 17時
