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phrase13 ページ15

「!?」

「ヤバイよ! 逃げないと...」


 スバルが慌てて真と北斗に声をかけると、 ぐいっ と右腕を引かれた。

 彼らが振り向くと、そこには姿勢を低くしている少年。


「!! 衣(い)...っ」


 顔見知りのようだ。

 赤紫色の髪、長い前髪をバレッタでまとめて額をだし、真と同じ緑色の瞳をした少年が、口に人差し指をあて しぃっ とジェスチャーをしているため、北斗は言葉を切った。







「く、くっそ〜っ! いつもながら横暴ッスよ生徒会! 【龍王戦】は伝統あるドリフェスなんスよ! それを認めず簡単に『ルール違反』とかで片付けるなんて断固抗議するッスよ!」


 一方主催者側である鉄虎は、生徒会に指を差して意見していた。


「抗議するってどこに? この学院では僕たち生徒会が最高権力なの!」


 しかし、生徒会には通用しない。


「____っ!」


 桃李の言葉に言い返すことができない鉄虎。


「鉄、いったんひくぞ」


 鉄虎の隣に立つ紅郎が言った。


「! で、でも大将!」

「あとで落とし前はつける。腹立たしいが...確かにルールを破ったのは俺たちだ」


 納得のいかない鉄虎を短い言葉で説得させる紅郎。


「大神! どうにも水を差されちまった...。勝負はお預けってことにしてやる!」

「ちっ」


 紅郎の言葉に 仕方がない とでも言うように舌打ちし、そっぽを向いた晃牙。


「生徒会か...。運が悪い...いや、時代が悪いのか。いつかこの流れが変わる日がくるといいがな...」


 生徒会に背を向け、その場から立ち去る紅郎は静かに呟いた。

 そんな彼の脳裏には、一人の少女が思い浮かんでいる。


(頼りにしてるぜ...____)

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- この作品の続編ですが、最新作はオリジナルフラグが外れておりません。違反行為ですのでちゃんと外して下さいね (2018年8月9日 18時) (レス) id: 93bb7a0f46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白銀桜夢 | 作成日時:2017年10月29日 17時

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