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「鬼龍...」


 敬人は舞台から降りてきた紅郎を横目で睨み付けた。


「ぷふっ♪」


 すると、桃李が口許に手を掲げ、短く笑った。


「生徒会が昼休みは忙しいって情報流せば尻尾出すと思ってたんだよね! 頭よくないひとって可哀想♪」


  にたぁ と目を細め、口角を上げて嘲笑して毒づく桃李。

 容姿はとてつもなく可愛らしいが、中身はゲスのようだ。


「さあ、小豚ちゃんたち♪ ひとり残らず首に縄つけて家畜小屋行きだよ...!」


  こぶたちゃん...? と頭上に浮かべ、豚の耳と鼻がつく紅郎、鉄虎、晃牙は、呆然とした様子で桃李を見る。


「ああ楽しいっ。権力者に逆らうお馬鹿さんたちを踏み潰すのって快感〜♪」


 この言葉を聞き、3人は悔しそうに桃李を キッ と睨んだ。


「おまえらはド底辺で生きてろっ☆」


 北斗は目を見開いた。

 今の桃李の言った言葉が、北斗の中の何かに触れたのだ。


「____...っ」

「だめだよ氷鷹くん! 今はまだまずいって!」


 反発しようとした北斗の肩を ぐっ と掴んで制止させる真。


「言葉が過ぎるぞ姫宮。俺たちはルールを遵守(じゅんしゅ)するだけの存在だ。単なる物差しだということを忘れるな」

「はぁ〜い☆」


 敬人の言葉に素直に返答する桃李だが、先ほどの言葉を弁解するつもりはないようだ。


「ルールは貴様らのためにあるのに無駄に逆らい❗規律を乱す。まったく、度し難い」


 敬人は眼鏡のブリッジを上げ、冷たく言い放った。


「全員ひっとらえよ! ひとりも逃がすな!」


 敬人の命令に従い、彼の後ろから生徒会役員が現れ、観客たち生徒を追う。

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- この作品の続編ですが、最新作はオリジナルフラグが外れておりません。違反行為ですのでちゃんと外して下さいね (2018年8月9日 18時) (レス) id: 93bb7a0f46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白銀桜夢 | 作成日時:2017年10月29日 17時

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