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中村side
「はぁ、、」
宮「へいへい海人くん。恋の相談かい?」
受付席でため息をひとつ漏らすと待ってましたとでも言うように近づいてくる宮近さん
なんでこの人はいつもハイテンションなんだろう
宮「恋の悩みなら受けるぜっ」
「なら聞きますけど」
宮「え?ガチ?ガチの悩み?」
「はぁ? じゃあもういいっすよ」
宮「うそうそうそ。聞きたい」
興味深々に俺の方を見つめる宮近さんに我慢ならず
詳しいことを話さずにこれまでのことを話した
すると
宮「めっちゃもう大好き」
と、全く答えにならないような返事が返ってきた
宮「まぁけど気持ちが大事だぜ」
なんて格好つけてそんなことを言う
その瞬間、相談する相手はこと人ではなかったと後悔が押し寄せてきた
宮「けど、その海人のライバルのやつは最低だよな。そんなこと言っときながら自分は他の子と歩いてるんだもんな」
「そーっすね」
宮「え?なんか冷たくね?」
「なんかもっといい答えくれるのかと」
宮「俺に期待しすぎない方がいいぜ」
「まぁけどなんかスッキリしました。ありがとうございます」
宮「いいってことよ」
宮近さんがまたもや格好つけてそんなセリフを言っていると
川「あっ、海人〜!」
と言いながら如恵留くんがカラオケ屋入ってきた
宮「え? 知り合い? 」
「近くに住んでる如恵留くん。多分宮近さんと、同級生っすよ」
川「川島如恵留です。」
宮「宮近海斗です、、」
急に先程までの元気がなくなり大人しくなる宮近さん
この人ってそんなに人見知りだったっけ?
「如恵留くん、歌いに来たの?」
川「うん。久しぶりに歌いたくたって」
宮「じゃあ俺、案内するよ」
「案内?」
宮「如恵留さん、こっちっす」
川「あっ。ありがとう。じゃあね海人」
「あ〜。ばいばーぃ」
俺の言葉を最後まで聞かずに宮近さんに引っ張られて行った如恵留くん
様子がおかしい宮近さんに少し戸惑いながらも受付から外の様子を眺める
元太はあぁ言ってたけど、まつくに会いたい
けど、、
ねぇ俺はどうしたらいいのかな
そう考えれば考えるほど息が詰まるような感覚に苦しみを感じていた
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作者名:妃愛 | 作成日時:2021年7月23日 16時