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松田side
クリスマスの日、しめに呼び出された俺は駅前でしめを待っていた
龍「げーんた!」
そう言ってしめが俺の前に現れた
龍「待った?」
元「いや。今来たとこ」
龍「なら良かった」
行こっと言いながら俺の手を掴み歩き出すしめ
しめと繋がっている手に熱が集中する
色んな女と手を繋いできたけどこんな感情初めてだった
龍「ねぇ、俺遊園地行きたいんだよね」
元「いいじゃん。いこ!」
龍「うん!!」
そう言って遊園地のある所まで電車で向かう
満員とまではいかないけれど座れる席はなさそうだ
細いしめが転けないようにしめを壁際に寄せて壁ドン状態でしめを固定する
龍「なんか、、元太かっこいい」
元「そう?」
俺の気も知らずにそんな事ばっかり言ってくるしめ
人がいなかったらその口塞いでやるのにな、、
そんなこんなありながらもついた遊園地
何年か前に海斗と来たっきり来てなかった
龍「ねぇ、ジェットコースター乗ろ!」
元「よっしゃ!」
いつも以上にハイテンションのしめに初めは俺も楽しかったが、、、
龍「次はこれ!」
元「まだ乗んの?」
疲れを知らないのか分からないがずっと元気なしめに連れ回され、、
元「もう、、ギブ、、」
7個ぐらい乗った時に俺の限界が来てしまった、、、
龍「あっ、元太ごめん、、大丈夫?」
元「うん、、何とか、、、」
空いているベンチでしめに膝枕されながら寝転がる
龍「俺、遊園地きたら歯止めが効かないんだよね、、」
元「、、すっげー疲れた、、」
龍「まじでごめん、、」
そう言って俺の頭を撫でてくるしめ
その姿が可愛くて
チュッ
しめにキスをすれば顔を真っ赤にして恥ずかしがる
龍「ちょっ、、、人に見られたらどうすんの?」
元「別にいいじゃん」
龍「良くないよ、、」
だって俺ら付き合ってないし、、なんてブツブツ言い始めてしまった
元「付き合ってはねーけどさ」
龍「?」
元「俺しめの事好きだから良くね?」
龍「また、冗談言って、、」
元「本気って言ったら?」
俺がそういえば一瞬気まずそうな顔をするしめ
そりゃそうだよな、、
しめは今でもずっと閑也さんの事を思い続けてるんだもんな
龍「でも俺、、」
元「知ってる。しめが好きだから俺の事使っていいよって言ったんだよ」
龍「、、うん」
友達って肩書きがあって、しめの心の傷に何とか入り込んで
俺はギリギリしめの隣にいられるんだよ
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作者名:妃愛 | 作成日時:2021年7月23日 16時