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七五三掛side


如恵留にお礼を言って車を降りる

早くしないとしずが行っちゃう

そう思い空港の中を走り回ってしずの姿を探す



もう行っちゃったかな

そんな嫌な思いが頭をよぎる

嫌だ。このままじゃ嫌だよ、、


閑「えっ、、しめ?」


後ろを振り向くと俺の会いたかった人が俺を驚いたような顔で見ていた


閑「なんで、、」

龍「会いたくて、、迷惑かもしれないけど、最後に会いたくて」


そう言うと、しずは俺に頭を下げてきた


閑「この前は、あんな事言ってごめん。 しめは俺じゃない誰かと幸せになって欲しかった。だから、あんな事言った、、」

龍「嫌だよ。しずじゃなきゃやだ」

閑「無理だよ、、俺もう日本には帰って来ないんだ、、」

龍「それでも、、」

閑「俺だってしめのこと大好き。だからこそ幸せになってほしんだよ」


しずの本気な顔を見て俺はなんとも言えなくなった

ずっとしずは俺に優しくて、別れようって言ったのもきっと俺への優しさからの言葉なんだろう


龍「、、幸せになれないかもよ」

閑「なれるよ。しめなら。ちゃんと大切にしてくれる人がいるよ」

龍「しず、、。最後にキスして」

閑「え?」

龍「お願い。そしたらしずの事諦めるから。だから最後のワガママ聞いて、、」


俺がそういえば触れるようにやさしいキスをしてくれたしず


龍「ありがとう。大好きだったよ」


精一杯の笑顔を見せて、俺はそう言った

いつかしずが俺の笑ってる顔が好きだと言ったのを思い出す


閑「俺も。大好き。幸せにしてもらえよ」

龍「もちろん。しずに負けないくらいかっこいい人見つけるよ」

閑「じゃあ、俺行くわ」


最後は、笑顔で、、


龍「バイバイ。しず」


閑「じゃあな。しめ」


そう言って俺の横を通りすぎて行くしず

その首にはピンク色に光るダイヤのついたネックレスがつけられていた

あれ、俺のネックレスなのに

きっと、俺が寝ている間に俺のをとったのだろう


多分、俺の中ではこれからもしずが1番で、しず以上の人なんていない

これまでの思い出は、思い出す度に辛くなることもあるだろう

けど、しずと過ごせて幸せだったよ

ずっと、大好きだったよ




俺の目からこぼれた1粒の雫が頬を伝ったあと、首を伝っていく

その首には黄色に光るダイヤモンドがつけられていた





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


しめしず編終了しました!!

ここからは松村編をお楽しみください


By 妃愛

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作者名:妃愛 | 作成日時:2021年7月23日 16時

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