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中村side


宮「なぁ、どう思う?」


飲み終わったコップの洗い物をしながら後ろで嘆いている宮近さんの話に耳を傾ける

どうやら元カノが復縁を持ちかけてきたらしい


宮「まださ俺、あいつのこと好きだけどさ〜」

「なら、より戻せばいいじゃないですか」

宮「そしたら都合のいい人だと思われるだろ?」


そんなに後ろで話す暇があるのなら少しでも手伝ってくれればいいのにと思いながら手を動かす


宮「そうだ!この後暇?」

「暇じゃないっす」

宮「じゃあ俺と飲みに、、、って暇じゃねーの?」

「忙しいですし、飲みに行くって宮近さんも未成年でしょ?」

宮「バレなきゃいーの」


「お願い海人」なんてうるうるした目で見つめられても何も感じない

そのまま無視して洗い物を続けていると「海人のばか」なんて言いながら抱きついてくる


宮「じゃあさ、ホテル行かね? 俺溜まったんだよね」

「嫌っす。俺は溜まってないんで」

宮「え〜。海人お堅い〜」


こいつめっちゃめんどくさい

先輩だけど、めっちゃ殴りたい


「悪いですけど、この後用事あるんで」

宮「彼女と?」


そんな宮近さんの事をガン無視して洗い物を続ける

さっき店長にこの洗い物が終われば帰っていいって言われた

もしかしたらあの人に会えるかもしれない

だから早くこれを終わらせたい

なのに、、、


宮「ねぇ〜海人〜」


この人のウザ絡みのせいで全然終わらない

ついにキレようかと、思った時


宮「あっ、オーダー入った」


と言って、宮近さんが対応をしながら飲み物を用意し始める

今がチャンスだと思い急いで洗い物を進める


宮「じゃあこれ持って行ってくるね〜」


なんて呑気に話しながら姿を消した

宮近さんが持って言っている間に洗い物を終わらせてバックヤードに戻る



今日も会えるかな


そんな期待をしながら、急いで着替える

店長に一言残し俺は店を後にした

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作者名:妃愛 | 作成日時:2021年7月23日 16時

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