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中村side
土曜日、、
しめと閑也と俺の3人は久しぶりに遊園地に行って遊ぼうということになった
龍「なんか、昨日はごめんね」
「え?」
龍「なんか海人ガチでキレてたし」
「あ〜。別に気にしてない」
龍「そっか。ありがとう」
先に集合先に着いた俺としめ。
昨日の事を気にしてか申し訳なさそうな顔をしたしめだけど、俺は全然気にしていなかった
それからしばらくして
閑「おまたせ〜」
と言いながら閑也が走って来た
3人で電車に乗り遊園地に向かう
昔、俺らと俺らの家族でよく訪れた場所
まぁ俺の親は昔から忙しかったからなかなか着いてこなかったけど
龍「しず、かっこよくなったね」
閑「そうか? しめは、、大きくなったな」
龍「大きくってどういうこと?」
しめは、今日やっと閑也に会えたらしく嬉しそうな顔で話しかけている
けど、閑也は別れを告げる事を思って遠慮がちにしめに返答している
本当にこれで良かったのだろうか
これで、しめも閑也も幸せになれるのだろうか
俺が悩んだところで閑也の意見は変わらないことは分かっているが、どうしても悩んでしまう
閑「海人、何怖い顔してんの?」
龍「最近、海人ずっと何か悩んでるんだよ」
閑「海人も、悩み事するんだな」
龍「ねっ。意外だよね」
と、2人揃って失礼な事を言ってくる
先程までのぎくしゃく感はどこにいったんだと言いたいほど仲睦まじく話す2人
そんな2人の絆はきっと永遠に切れないものなのだろう
龍「遊園地だ〜」
入場ゲートをくぐるとまっさきにかけ出すしめ
閑「おいしめ! 転けるぞ!」
そんなしめを追いかけるように閑也もかけ出す
「ちょっと待って」
俺もそんな2人に置いて行かれないようにかけ出す
昔からこうだった
俺はいつでも2人の後ろを追いかけてた
2人の関係を後ろからそっと見守るのが好きで
この2人だからこそ一緒にいたいと思った
閑「海人早く」
龍「海人遅い〜」
「お前らが早いんだって」
あと少ししたらこの関係も終止符を打つだろう
閑也は自分の夢を叶えるためアメリカへ行く
もう、3人でこうやって遊ぶことはできないと思えば少し、、いやめっちゃ悲しいけど
後悔をしないように
今日は精一杯楽しもうと心に決めた
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作者名:妃愛 | 作成日時:2021年7月23日 16時