検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,063 hit

捌拾 ページ40

あれから一ヶ月。
俺も炎柱も回復し、許可が下りたため本日より機能回復訓練に参加することとなった。
だが、俺も炎柱も実力が神崎や栗花落とは差があるためある人たちが集まっていた。


「煉獄さんも翔閃くんも、無事でよかったわ!私、心配で心配で…ぱんけーき、六枚しか食べられなかったのよ?」

「いや、食ってるっすよ…って、近いから!当たってるから!」

「それにしても、翔閃。お前、やめろって言われてたのに派手に炎の呼吸使うとはな。どうだ?音の呼吸、派手に極めてみないか?」

「嫌っすよ、兄貴容赦ねーですし。」

「翔閃は俺の継子だァ。俺の許可なく、連れてこうとしてんじゃねェよ。」


恋柱を引き剥がし、風柱が俺を傍に置いた。
恥ずかしがり屋の風柱だから、実行はしないけど本当は今すぐ抱きしめたい。


「宇髄、不死川、甘露寺。忙しいところ、済まないな。」

「いいってことよ!翔閃の話だと、お前も危なかったらしいじゃねぇか。生きてここにいるんだ、回復訓練くらい手伝ってやるさ。」

「そうですよ!煉獄さん!」

「そういうことだァ。」


こうして、柱による機能回復訓練が始まった。
恋柱による容赦のない、体ほぐしからの地獄の柔軟。


「うむ!気持ちがいいぞ、甘露寺。」

「うーわ…今の伊黒の兄貴の地雷っすわ。」

「派手に語弊があるな。」


風柱による反射訓練。


「ぶっ……」

「眺め最高っすわ…あー、楽し。ぶっかけんの。」

「派手に悪意のある言い方だな。」


音柱による全身訓練、通称・鬼ごっこ。


「ほら、派手に逃げろ!この俺に捕まったら、嫁に来い!」

「あのぅ…逆じゃないかしら……」

「うむ!だが、楽しそうだ!」

「宇髄!勝手に嫁にしようとすんなァ!」


───

柱による機能回復訓練のおかげで、体力も運動能力も戻り俺と炎柱は退院した。


「翔閃、この後予定はあるのか?」

「いや、ねーっすよ?どーしました?」

「"帰ったらずんだ奢りで"…だったな。」

「え…いやあれは半分冗談みたいなもんすよ?」


無限列車の鬼だけが、任務だと思っていたからだ。
上弦の参との生死を掛けた戦いになるとは、思ってなかった為あの戦いで五体満足で生還しただけで、とんとんどころかお釣りがくる。


「奢らせてくれ翔閃。お前がいなかったら、俺はここにいなかっただろうからな。」

「兄貴…」

それくらいの逢瀬は、不死川も許すだろう…

「兄貴?」

「行くとしよう。」

捌拾壱→←漆拾玖



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:春月是駒 | 作成日時:2023年5月4日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。