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上からものを言う愈史郎に対して、村田が階級がどーとか喚いていた。


愈史郎 is a demon,(愈史郎は鬼なんだから、)so it has nothing to do with class.(階級とか関係ないでしょ。)

「鏡月!なんか言ったか!」

「別に?」


そう呟く俺を、愈史郎は治療の手を止めることなくチラリ、と見てきた。


「血鬼止めは使っているが、この顔の傷。罅割れが止まらなければ、眼球まで裂けるぞ。」


そう説明とは言い難い口調で愈史郎は説明し、あろうことか危ない善逸を叩こうとする。
俺は咄嗟にその手を、手首を握って止めた。


「俺が聞いてるから、叩くの止めて。」

「そうだぞ!弱ってる奴に怖いこと言うなや!!」

「フン…あと、止血剤も使ってるが出血が止まらない。」


瞬間的に善逸を死と直結してしまった俺とは違い、村田や他の先輩隊員は大丈夫だ、がんばれ、と励ましていた。


「お前の戦ってた上弦は、まだ自分の術や能力を使いこなせてなかった。」

「ん…運が良かった(ラッキーだった)ってことだね。もし、戦いが一年後だったら……」


そこまで言っておきながら、俺は言葉を詰まらせた。
口にしたくはなかったから。
言霊になりそうで。


「あぁ、即死だっただろうな。」

「気が滅入ることばっか言ってんじゃねーーーーー!!!」

「チッ…」

「大声出すから、鬼が来たぞ。いい的だな。」


俺はゆっくり立ち上がる。


「善逸、少し…待ってて。」

善逸(コイツ)は俺が見てるから、さっさと倒してこい。」


そう言われて、村田たちの前に進んだ。


「おいっ!鏡月!」

In the way.(邪魔。)


二対の刀を手に持ち構え、息を吸い込む。


「音の呼吸 肆ノ型、響斬無間……っ!」


爆音が鳴り響き、その中で踊るように俺は鬼の頚を斬り落としていく。


「す、すげぇ……」


先輩たちの誰かから、そう感想らしき言葉が漏れた。
だが、その攻撃をも掻い潜って善逸へと近づく鬼がいた。


「村田!」


名前を知ってる先輩隊員を呼ぶが、硬くて頚が斬れない、と騒ぐ始末。
群がってきていた鬼を斬り伏せ、残すは取りこぼした一体だけだった。
俺は踵を返して、鬼の背後から頚を一閃する。
血が飛び散り、前にいた隊員にビチャッ、と掛かった。


You still have lots more to walk on…(まだまだだね…)


そう言えば、先輩隊員は間抜けな顔で、へ?、と俺を見返していた。

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夜月銀桜(プロフ) - 一気読みしました…2人の関係大好きです! (5月8日 18時) (レス) @page22 id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
春月是駒(プロフ) - おいもさん» ありがとうございます! (10月28日 8時) (レス) id: 6d8cf13a77 (このIDを非表示/違反報告)
おいも - おもしろい!頑張ってください (10月27日 18時) (レス) @page10 id: a2ba9c7e56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月是駒 | 作成日時:2023年10月19日 14時

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