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焚き火で魚を焼いて、暖を取りながら食事をしていた。
俺たちだけじゃなくて、先輩たちも一緒に。


「アイツすげぇよ、玉ジャリジャリ親父。」

「悲鳴嶼さん、でしょ。」

「伊之助、変なあだ名つけちゃダメだよ。」


美少女顔で、変なあだ名で悲鳴嶼さんを呼ぶ伊之助。
怖いもの知らずっていうのが、俺は怖い。
他の柱を呼び捨てにしたりタメ口聞いたりする俺でさえ、気を使う相手だって言うのに。


「初めて会った時から、ビビッと来たぜ。間違いねぇアイツ。」


そう言いながら、バリボリ、と魚の骨を噛み砕く伊之助はさすが野生児と言わざるを得ない。
そんな伊之助に、隣に座った先輩隊士が引いていた。


「鬼殺隊最強だ。」

「あー、やっぱりそうか。悲鳴嶼さんだけ、匂いが全然違うんだよな。」

「痣、もう出てるかもね。」

「出ててもおかしくねぇ。」


痣。
刀鍛冶の里が襲撃された時、炭治郎と無一郎、蜜璃が上弦肆と伍を滅したらしい。
その時、三人はいつも以上の力を出せた、という。
それが"痣"の発現によるものらしく、柱たちはそれが急務となったらしい。
痣発現には条件があるらしいが、今柱に一番近い俺ですら兆しはない。
とは言うものの、いち早く痣を発現させたのは俺の目の前に座ってる炭治郎らしいが。


「俺は信じないぜ。あのオッサンはきっと、自分もあんな岩一町も動かせねぇよ。若手をいびって楽しんでんだよ。」

「いやいや、悲鳴嶼さんはあれよりもまだ大きい岩を押してるそうだよ。」

「お前は何で言われたことを、すぐ信じるの?騙されてんだよ。」

「…善逸、それブーメランだよ。」


女の子に騙されたのはどこのかわい子ちゃんだったかな?、なんてふざけて言えば、善逸にギロリ、と睨まれた。
微笑で返せば、フンッ、と今度は逸らされた視線。
けれど、君がだまされたおかげで俺は(善逸)と出会えたんだよ。
そんな事を思いながら黄色い後頭部を見つめてれば、耳に届いたのは岩を押す音。


「善逸も耳がいいんだから、嘘ついてるかついてないかくらいわかるだろ?」

「分かっても分かりたくないって、とこだよ。あ、噂をすればなんとやら、だね。」


ちょうど件の悲鳴嶼さんが、岩を押しながら俺たちの近くを通過しているところだった。


「凄いなぁ悲鳴嶼さん!俺もあんなふうになれるかな!?」

「なれてたまるか!!」

「善逸はいいよ、今のままで。俺がなるからね?」

「え……困るんだけど?」

「え?」

「え??」

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春月是駒(プロフ) - すずめさん» ありがとうございます!書ききれるように、頑張ります! (12月9日 14時) (レス) id: 6d8cf13a77 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ(プロフ) - めっちゃ好きです…応援してます (12月9日 13時) (レス) @page45 id: 200c70ae26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月是駒 | 作成日時:2023年8月19日 18時

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