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122´ ページ36

「いててて……」


頭の痛さで起きた。
目を開ければ眩しくて、既に朝を迎えているのが分かった。


「善逸、起きた?」

「紫音…ごめん、動けなかったよね。」


逆光で誰か分からなかったけれど、音や声で紫音だと理解した。
背中が痛くない、と思ったら、紫音の膝に寄りかかっていた。
申し訳なさでいっぱいだよ。


「あれ…伊之助は?宇髄さんやお嫁さんたちは?」

「嫁三人衆は朝飯(brakefast)作るって帰ってった。師範は稽古に、伊之助は次の稽古場に行かせた。」

「そっか…」


混浴出来ると思ってたからか、がくっ、と肩を落としてしまった。
そんな俺の頬に手を添えて上を向かせて、紫音は眉尻を下げて困った笑いを見せた。


「そんなに混浴が良かった…?」

「そりゃあ、まぁ…」

「俺とじゃ、駄目?」


紫紺色の瞳が、揺れた。
紫音から嫉妬の音がする。
違う、ダメじゃない。
そう言おうと思って口を開いたのに、紫音に塞がれた。
明るいのに。
性急な接吻で、少し荒々しい。


「ん…ふぁっ…」

「忘れたなら思い出させてあげるよ。」


繋がった銀糸を、強制的に紫音が切った。
目の前の紫音は、獰猛な獣の様なギラついた目をしてて。
怖いはずなのに、怖くなくて。
むしろ、それを欲してる俺がいるんだ。


───

外なのに。
明るいのに。
俺は頭をぶつけた岩に手をついて、紫音に貫かれてる。
動けばお湯が動きに合わせて、ぱちゃぱちゃ、はねる。


「紫音っ…あっ、紫音っ…」

「んっ?…何っ?」

「人っ、来るからぁ…っ」

「来ないって…みんな、走ってるからっ」


確かに走らされてた道より、ここは大分離れてはいるけど。
誰も来ないって保証は、どこにもない。


「善逸…っ?君はっ、誰の恋人っ?」

「紫音っ、俺は…んっ、紫音の恋人っ」


嬌声を上げさせられながら、俺はなんとかそう答えた。
そうだよ、と肯定した紫音は、ご褒美と言わんばかりに俺の良いところばかりを刺激してくる。


「あっ…やぁっ、で…っ」

「いいよっ、俺のも出してあげるねっ」


そう言った途端に、紫音の動きが更に激しくなってお湯がばちゃばちゃ、音が鳴り波打つ。


「待って…!」

「待てない…っ」


切羽詰まった声に色気。
紫音から余裕を奪ったのが俺だと認識すると無意識に中がキュッ、となる。


「善逸、くぅ……っ」

「あ……っ」




目の前が




チカチカするっ

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春月是駒(プロフ) - すずめさん» ありがとうございます!書ききれるように、頑張ります! (12月9日 14時) (レス) id: 6d8cf13a77 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ(プロフ) - めっちゃ好きです…応援してます (12月9日 13時) (レス) @page45 id: 200c70ae26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月是駒 | 作成日時:2023年8月19日 18時

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