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師範と良く利用する蕎麦屋。
と言っても、色めいた事ではなくて普通に食事をする為に贔屓にしてる蕎麦屋に来た。
俺の顔見るなり人のいい
「
「二階?いいとも!宇髄の旦那のとこの美男子だからな!」
そう言って奥から一つ鍵を持って、出てくる。
ゆっくりしていきな、と鍵を渡され軽く背中を叩かれた。
それが地味に痛かったのは、おやっさんには秘密で。
利用するのが初めてなのか、俺と繋がる善逸の右手からは多少なりの緊張が伝わってきた。
音でも、それが嫌と言うほど分かる。
「……緊張してる?」
「そりゃ……って、勝手に音聞かないでよ!」
「
チラッと隣を見れば、善逸がムッ、とした顔で俺を見てた。
そんな顔さえも、
階段を上りきって、扉の鍵を開けて善逸を中へと促す。
緊張が足にも伝わってるらしく、たどたどしく中へと押されて入っていった。
それを追いかけ中へ入った俺は、後ろ手で閉めた扉に鍵を掛けた。
───
目の前にある鏡に映ったあられもない姿の善逸と、動物的本能むき出しの俺。
粘膜同士が擦れ合う音と、肌のぶつかり合う音。
善逸の鳴き声、それの間から聞こえる俺の名前と好きという感情。
鏡越しに善逸と目を合わせれば、途端キュッ、と俺のシンボルを締め付けてくる。
「紫音……っ。」
そんな声で呼ばないでよ。
好き、NO、ちょうだい。
そんな感情がぐちゃぐちゃな声色で、善逸は振り返って俺を呼ぶ。
「何……っ?言わないと、分っ…かんないよっ?」
嘘、知ってる。
分かってるよ。
けれど、善逸から言われたくて俺は嘘をつく。
いい所を突き上げたのか、声も体もピクンッ、と跳ね上がった。
「口っ、淋しい…からぁっ!接吻っ、して……っ!」
体を揺らされながらも、小さいなりに善逸はどうしてほしいかを吐露した。
「
一度止まって、四つん這いの善逸をぐるり、と仰向けへ回す。
それさえも快になるのか、口からは嬌声が漏れた。
「善逸……っ。」
噛み付くように。
貪るように。
善逸の唇を、食わんばかりの勢いで俺はそこに自分のを重ねる。
次があるかも分からないから。
君に俺を、刻み込む様に。
I hope you can leave your feelings tomorrow.
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春月是駒(プロフ) - すずめさん» ありがとうございます!書ききれるように、頑張ります! (12月9日 14時) (レス) id: 6d8cf13a77 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ(プロフ) - めっちゃ好きです…応援してます (12月9日 13時) (レス) @page45 id: 200c70ae26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春月是駒 | 作成日時:2023年8月19日 18時