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堕姫がそんな二人を見逃すはずも無く、帯が迫る。
それをすかさず俺が二人に背を向けて立ち、帯をいなしては斬り伏せる。
｢作戦の変更を余儀なくされてるぜっ！｣
そう言うと伊之助が被る猪頭の鼻の穴から、荒い呼吸が漏れ出てきた。
｢蚯蚓女に全っ然、近付けねぇ！｣
｢師範には悪いけど…こっち四人、あっちは師範に奮闘してもらうしかない…っ。｣
｢鎌の男よりも、まだこちらの方が弱い！まずこっちの頸を斬ろう！｣
｢炭治郎、
返答を待つ間にも、堕姫が攻撃の手を緩めるはずがなく帯は炭治郎を包み隠した。
無理か、と一瞬思ったが水の呼吸らしい太刀筋で炭治郎は帯を斬り裂いて姿を現した。
｢何言ってるか分からないですけど！動けますっ！ただ…｣
｢ん…分かってる、師範は毒食らってるから危険な状態って言いたいんだよね？｣
｢はいっ！一刻も早く決着を着けなければっ！！｣
そう言う炭治郎の顔面へ、血の鎌が飛んできた。
それを一歩下がって、炭治郎は躱す。
次いでの攻撃も、ギリギリいなした。
｢雛鶴さん！｣
｢私の事も気にしないで！身を隠すからっ、勝つことだけを考えてっ！｣
｢危ないっ！後ろっ！｣
炭治郎の攻撃と、俺の一閃が雛鶴の目の前で交差して帯が散り舞った。
｢雛鶴さん、
｢分からないけど、大丈夫よ！｣
そう言うが早いか、雛鶴はそこから退避した。
｢きゃはははっ！段々動きが鈍くなってきてるわね！誰が最初に潰れるのかしらぁ！？｣
炭治郎は単独での戦闘でだいぶやられたらしく、左手は刀に括り付けられていた。
俺や伊之助、善逸はほぼ無傷と言っていい。
なら、答えは簡単で。
やるのは俺たちしかいない。
｢何の為に修行してきたんだ…っ！｣
｢伊之助！この鬼の頸は柔らかすぎて斬れないっ！相当な速度か、若しくは…複数の方向から斬らなくちゃ…っ、駄目だ！｣
対する人数が増えたからか、一人あたりの攻撃量が一人分ではあるが分散され先程よりは動きやすくなった。
｢複数の攻撃なら、俺様に任せておけコラァッ！｣
｢地味に俺の事忘れないでよ。…伊之助、ド派手に行くよ？｣
｢おうよっ！四人なら勝てるぜっ！｣
｢分かった、善逸！伊之助と鏡月さんを守ろうっ！｣
｢よしっ！｣
未だに負ける未来が見えない堕姫は、笑う。
｢不細工共が一人増えたところで…何も変わらないのよっ！！｣
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春月是駒(プロフ) - すずめさん» ありがとうございます！書ききれるように、頑張ります！ (12月9日 14時) (
レス) id: 6d8cf13a77 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ(プロフ) - めっちゃ好きです…応援してます (12月9日 13時) (レス) @page45 id: 200c70ae26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月是駒 | 作成日時：2023年8月19日 18時
