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蓋が更に開いて、善逸が短い悲鳴を上げた。


「でーーーたーーーーっ!!隠れなきゃ隠れなきゃっ!」

「善逸っ、おいでっ。」


バタバタ、と戻ってくる善逸に俺は腕を広げ逃げ場所を作る。
そんな俺を躱して、善逸は押し入れを開けてよじ登ろうとしていた。
え…そっちなの?
善逸の背中を見つめる俺の視界の端に、映ったのは箱から出てきた鬼の女の子だった。


「へ?」

「禰豆子。」


善逸も視認したらしく、間抜けな超えが漏れた。
鬼の女の子を、炭治郎は親しげに名前を呼ぶ。
その女の子は、鬼の力なのだろうかみるみると、幼女から年頃の女の子くらいの大きさになった。


「ワーォ。」


目の当たりにした光景に、思わず口をつく感嘆。
オマケに口笛もつけたいが、夜中なこともあり止めておく。
そんな状況にも関わらず、伊之助は寝息を立て始めた。


「善逸、禰豆子は「炭治郎…」


俯いている善逸から、嫉妬の音がうるさいくらいに聞こえてきた。


「お前…おーまーえーっ、いいご身分だなぁ!!こんな可愛い女の子連れてたのかぁ…こんな可愛い女の子連れて毎日、ウキウキウキウキ、旅してたんだなぁ?」

「善逸っ、違「紫音が流した血を、返せよぉぉぉっ!!」

「善逸、いいって。」

「良くないっ!紫音はっ、紫音はなっ!お前が毎日アハハのウフフで女の子とイチャつく為に頑張った訳じゃないっ!そんなことの為に、紫音は変な猪に殴られ蹴られたのかぁぁ!?」


炭治郎が落ち着け、と言うも拍車を掛けるだけで暴走善逸は止まらない。


「鬼殺隊はなぁぁぁ!お遊び気分で入るところじゃねぇぇぇぇっ!お前みたいな奴は、粛清だよ即粛清っ!」


善逸は、出会ってからこれまでに正一を帰した罪もあったな、と言いながら刀を抜いた。


「即・粛・清っ!!」


血走った目で善逸は、刀を振り回して炭治郎を追い回して。
気が済むまでやらせるか、と俺は卓の前に座り直した。


───

大正コソコソ噂話

恋柱の甘露寺蜜璃です!
紫音さんは善逸くんに一目惚れしたんですって!
それだけで、もうキュンキュンしちゃいます!
善逸くんが守って、助けて、という姿に守りたい、と思ったんですって!素敵っ!
そんな紫音さんに思われる善逸くんは、カッコイイな、くらいには気を止めているそうですよ!きゃあ!
二人とも耳が良いので、どう思われてるか分かっちゃってますけどね!
さて、この二人どうなっていくんでしょうか?
恋柱としては、目が離せませんっ!

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作者名:春月是駒 | 作成日時:2023年6月1日 18時

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