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私がこの能力を持っている事に気が付いた、というよりか叔母も同じような特殊な体質で私もいずれか能力を授かるだろうという事を教えられていた。
叔母は小さい頃に発症したものの、制御が上手く出来ずに両親を傷付けるような行為にまで至ってしまった。それ故にか私を育てている時には物凄く気にかけていたのだ。──────何に変化するかなんて分かりえなかったから。
私の両親は私を捨て、行方を晦ましたと叔母は行っていた。私には大切な叔母が居たし、叔母がいれば捨てた親なんてどうでも良いと。両親からの熱烈な愛を貰いたいという他所の子とは違く、私は小さい頃から全部腹を括っていたのだと思う。
本の中で出てくる沢山の物や友人という関係などと言った概念的な物。好奇心は旺盛で、興味が無いと言われれば嘘になる。だが、いつか。いつかは一つくらい叶えてくれると願っていた。海が見たい。街が見たい。
──────でも、景色を見るなら"晴れが良い"。
その日は土砂降りの雨だった。暫く止みそうに無いほど強く打ち付ける雨音に願いを馳せる。するとどうだろうか、一筋の光が雲の中から照らすように顕になる。降り止まない雨だと思っていたのが一瞬にして、彼女の願いを叶えるかのようにして快晴へと変わったのだ。
叔母は自分の能力を危険だ、と言った。それもそうだった。私が一言願う度に天候が変わる。作物が採れなくなる可能性も、見たいと思っていた海でさえ荒れ果て、街を襲うだろうと。だから強く願うのは辞めなさい、と。
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私情で雨を降らしたという事に今更後悔した。先程の鍾離さんが何故分かったのかは知り得ない…けど、璃月全体を危険に晒す前段階までだったのが分かるくらいに璃月港では噂されていた。
魔神オセルの再来。蛍とパイモンが度の思い出を語ってくれた時の事を思い出す。海も風も…大地も荒れ、沢山の人が恐怖にへと落とされた事件。それを人々に思い出させるように、無知な私はそれをも知らず雨が降るよう願っていた。
ああ、自分が嫌いだ。この能力を持っている自分が他人の生命を途絶える事が出来る事実は私を恐怖のどん底へと突き落とした。
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ふわな - とっても面白いです！これからどうなるのかとってよ楽しみです！更新頑張ってください！応援してます！ (2022年6月22日 0時) (
レス) @page9 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップルのバナナ - こんにちは！！（？）凄く好きだっ！！ってなりました！これからも頑張ってください⭐️ (2022年6月17日 20時) (レス) @page2 id: 1ffb1529af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩 | 作成日時：2022年6月17日 7時
