マネージャーが残念すぎる件について-Ren.Nagase- (ページ24)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:146,918 hit

24 ページ24

.

あれからパッと体を離され楽屋を追い出されていかにも何も無かったですよって感じで時間は過ぎていった。

(・・・私にとっては都合がいいから別にいいけど)

「ねえねえ！ご飯どこいくの？！」

撮影が終わって約束のご飯のことになると海くんが後部座席からそう聞いてきた。

他のみんなもうるさいくらいに話してる。

「私の家」

「「は？」」

「え？なにその反応」

他にどこ行くっていうの？

そんなことを思っていればバックミラー越しにニヤニヤした廉が口を開く。

いや～嫌な予感しかしない。

「───・・まあ、お嬢様にはわからんもんな」

ちょうど赤信号でわざと荒くブレーキを踏めば廉以外のみんなが前のめりになる。

お嬢じゃないってば。

「ええ！お嬢さまなの？！」

「だからぬれおかき、食べたことないって」

「廉、なんで知ってるの？」

「マジか！！お嬢さまにいろいろやってもらってるってこと？！」

「でも意外かも～」

さっそく、他の5人からあれやこれやと声が上がる。

もう行くのやめようかな。

(みんなの好みが違いすぎるからお爺に頼んだけど)

「俺行ってみたいよ？だからやめるとかなしね？」

なにか察したのかこっそり神宮寺くんが言ってくれたから私はまた車を動かした。

(・・・もう、私が子供みたいじゃんか)

.