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次の日。

センラくんは、無事退院できたらしい。
良かった。

私はキッチンへ行き、果物ナイフとリンゴを持って行く。

「どうされたんですか?」

「うーん、花嫁修業?」

「花嫁になっても使用人はいますけどね、ふふ」

「確かに……まぁいいや、せっかくだし借りていくね!」

「わかりました、気をつけてくださいね!」

「了解!」


カバンに星硝子とナイフを持って、家を抜け出す。

すこし歩き、星硝子を取り出して、できるだけ遠くへ飛ぶように指示する。


遠くへ。誰にも見つからないような、そんな場所へ。


✧*̣☽⋆゜

side change…… ▶ Sakata

好奇心、って案外厄介なもので、でも、今回ばかりは、本当に良かった。

急いでうらさんとまーしぃ、センラの所へ行く。

「……Aが危ないっ!」

そう言うと、全員が目を見開いていた。
詳しい説明をしている時間なんて1秒もないので、とりあえず着いてきてもらう。

その後、まふゆさんにお願いして、Aの星硝子の位置がわかる魔具を貸してもらった。

Aが屋敷に居ないことに、その時気づいたらしく、まふゆさんも大層驚いていた。
きっとあの後、他の人にも伝えるのだろう。

魔具によると、Aは西南の方向。


「……なぁっ、坂田!なんで、そんな急いでるん?!」

全速力で飛んでいる中、まーしぃがそう質問してきた。

「Aが……、Aが死んでまう!」

「……えっ?!」

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作者名:しゃけ | 作成日時:2020年3月29日 2時

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