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……坂田、今どんな気持ちになっているんだろう。
もし、私が行ったせいで、もっと状況が悪くなっていたらどうしよう。
ああ、こんな時、みんなが居てくれたら。
うらくんなら、大丈夫？って言いながら頭をくしゃっと撫でてくれるだろう。
志麻くんなら、ぶっきらぼうに無理すんなよ、って言ってくれるだろう。
坂田なら、疲れとるんやろ、って心配そうな顔をしてくれるだろう。
センラくんなら、何も言わずにただ隣にいて、話を聞いてくれるだろう。
……ぁ、センラくんは、今、私のせいで
その瞬間、ぺちん、と軽く頬を両側から挟まれた。
「……まふゆ?」
「あんまり、思い詰めちゃダメです」
なんで、こういう時、わかるんだろうまふゆは。すごいなぁ。
「……無理なんか」
「してますよね、どう見ても。」
「してないよ、ぜんぜん」
「分かってるんですから、もう。
スイーツでも、食べに行きましょ？姫様
準備してください」
「わ、かった」
いっつもヘタレで、なよっとしてて、優しくて、でもこんな時だけ、強引に連れ出してくれて、本当に優しい人だ。
あぁ、私、こんなに、優しい人を、傷つけてしまった、なんて
精一杯の笑顔を貼り付けて、
「……行こう、楽しみだなぁ」
「そうですね、姫様、行きましょう!」
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作者名：しゃけ | 作成日時：2020年3月29日 2時
