85 しんぱいむよう ページ35
順番は、ついに4番目まで回ってきた。
後輩の番だ。
少し心配をしていた。
緊張して、頭の中が真っ白になるんじゃないかって。
私自身がそうだったから。
「大丈夫やで、あの子。」
「え?」
「あの子、案外ちゃんとしてはるから」
舞台の上に、後輩が立った。
その姿は、緊張なんてかけらも感じられないほど、堂々としていた。
―――そして後輩のプレゼンは、特にトラブルもなく、スムーズに進み、終わった。
*
合同のプレゼン会も終わって、
出口付近でセンラさんと一緒にいた。
すると、こちらに笑顔の後輩が駆けてきた。
「わ、A先輩!来てくれてたんですね!緊張しましたぁ、すごく!」
にこにことこちらに笑顔を向けてくる。
……すると、隣のセンラさんが
「……俺も居るんやけど?」
はは…と軽く笑いながらそう言った。
「あー……。……折原先輩、でしたっけ?営業の」
いかにも”めんどくさい”と言うような顔。
「いやいやなんでやねん!
俺仮にも先輩なんやけど?」
「だってまだ会ったの2回目ですし、あんまり知らないですし。
私はA先輩だけでも良かったんですけど」
「はぁ?年上は敬わないとあかんってオカンに習わんかったん?」
「年相応に年齢重ねてる方には丁寧にしてるんですけどねぇ」
「あ゛?それどういう意味やねん」
「こわぁい!A先輩の前でか弱い女の子を殴るんですかぁ?」
「……お前ほんまに……覚えてろよ」
目の前でバチバチとしている。
まさに犬猿の仲だ。
仲裁……もできるような雰囲気ではない。どうしよう。た、だれか……誰か助けて…………。
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Silvermoon(プロフ) - うんうん、ストーリーにどんどん引き込まれて行く感覚…良い作品ですね。
(*^_^*) (2020年6月14日 10時) (携帯から) (レス) id: 5e24cae7de (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - イチゴいちさん» 本当ですか!ありがとうございます、とっても励みになります!これからもよければぜひ宜しくお願いします!! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 50565df300 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - Silvia Silvermoonさん» すみませんありがとうございます、直させていただきましたド忘れしてましたすみません! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 50565df300 (このIDを非表示/違反報告)
Silvia Silvermoon(プロフ) - あ、続編に移行されたんですね、おめでとうございます。1つ質問…名字…前には任意で変えられましたが今回は固定なんですね^^;;; (2020年5月22日 13時) (レス) id: 2333e0e3ce (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 続編おめでとうございます!なんと…初コメなんですが。しゃけさんのシリーズいつも楽しく読ませて頂いてます。更新頑張って下さい(`・∀・´) (2020年5月20日 17時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃけ | 作成日時:2020年5月20日 4時